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【レポート】ついに開幕!「ふじのくに⇄せかい演劇祭2017」

「ふじのくに⇄せかい演劇祭2017」がついに開幕しました!

すっかりお客様をお迎えする準備が整った静岡芸術劇場。
劇場に入っていただくと・・・
今年の演劇祭のガイドパンフレットやポスターをはじめ様々な広報物を飾った、あのオブジェが!
とても繊細かつ精巧な富士山型の劇場と、そこにいる「ギリギリ人」たちに、皆さん興味津々。
観劇の記念に、ぜひこのオブジェの前で写真を撮ってくださいね♪

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お馴染みnedocoメンバーによる観光案内所。
どこからいらしたのか一目でわかるよう、日本地図にシールを貼っていきます。毎年、北海道や九州、果ては沖縄など…日本全国津々浦々からご来場いただいておりますが、今年はどんなところからこの演劇祭にいらしてくださったのでしょうか・・・?

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さて、今年の開幕を飾ったのは、 『ウェルテル!』
日本でも有名な文豪・ゲーテの書簡体小説『若きウェルテルの悩み』を、ドイツ演劇界をリードする演出家ニコラス・シュテーマンが舞台化した超人気作です。友人に宛てた書簡を自撮りのビデオメッセージに置き換え、若者の心に忍び込んだ「病める妄想」をアップテンポかつ鋭利に映し出し、多くの人を虜にしてきました。これまでの上演回数は、何と1,000回を超えているんです!!

この超人気作を、日本の中高生にどうしても観ていただきたい・・・!
そこで、このたびSPACは、団体・個人の皆さまのご協力のもと、県内の中高生に「演劇」の感動を届ける新たなプロジェクト「私のあしながおじさんプロジェクト」を立ち上げました!団体・個人の皆さまが「あしながおじさん」となり、ご購入いただいた鑑賞チケットで、中高生に無料観劇の機会を用意します。このプロジェクトの初回を、この『ウェルテル!』初日の公演で実施しました。

県内の中高生に呼び掛けたところ・・・79名ものご応募が!(ありがとうございます!!)
開演に先立ち行われたチケット贈呈式では、SPAC理事長の鈴木壽美子、芸術総監督の宮城聰が代表の生徒さんにチケットを手渡しました。

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チケットを受け取った皆さんの期待に満ちた笑顔がとても印象的でした。

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開演前には、SPAC文芸部・横山義二によるプレトークも開催。あらすじや見どころを解説しました。

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さあ、予習はバッチリ。いよいよ開演です!

これから観劇される方もおりますので、詳細はここでは触れませんが・・・途中差し挟まれる演歌やアドリブに笑いが起きつつも、フィリップ・ホーホマイアーさんの圧倒的なエネルギーと、彼が演じる主人公ウェルテルの狂気が、しだいに劇場全体を包み込み・・・、最後は色々な意味で鳥肌が立つ、そんな舞台でした。

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終演後はアーティストトークも開催。観客の皆さんからの質問を、宮城が紹介していきます。

「演じる上でどんなことに気を付けているのですか?」
「普段どういった練習をしているのですか?」
「ナルシシズムとは何ですか?」など鋭い質問も。

それらの質問一つ一つに、ホーホマイアーさんはとても自然体で、丁寧に答えてくださいました。
「新しいことを吸収できるように、常に自分の身体を空にしておくように意識している。それが日々の練習と言えるんじゃないか」

だから20年間、世界各地で、色々なことを吸収しながら、毎回オンリーワンな舞台を創ることができるんですね!

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『ウェルテル!』は本日29日(土)、30日(日)も上演されます。両日ともまだお席に若干の余裕があり、当日券もご用意しておりますので、ぜひご来場ください!

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ふじのくに⇄せかい演劇祭2017

2017年4月28日(金)~5月7日(日)
静岡芸術劇場/舞台芸術公園/駿府城公園 ほか

★完売の公演が増えております!気になる公演は1日でも早くご予約を。
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