星座へ

Program Information

ジャンル/都市名 回遊型演劇/ケープタウン
公演日時 5月6日(金)、5月7日(土)、5月8日(日)
集合場所・時間 静岡芸術劇場・各日17:30
会場 日本平の森
上演時間 約220分(移動を含む)※本編 約120分
上演言語/字幕 日本語/字幕なし
座席 全席自由
コンセプト ブレット・ベイリー
日本版キュレーション 大岡淳
製作 SPAC-静岡県舞台芸術センター
協力 サード・ワールド・バンファイト
初演 南アフリカ共和国・ステレンボスのワイン農園「スピア―(Spier)」にて(2020年)

作品について

南アフリカの鬼才ブレット・ベイリーの最新作を日本版として上演!
悠久の森で、多彩なアーティストと交差する幻想体験。

少人数に分かれた観客は、夕刻の森に放たれる。迎えるのは、森に点在する灯に照らされた「ガーディアン」たち。彼らは唄い、舞い、そして語る。暗闇に瞬く明かり、新緑の木々、そして星々。世界的に高く評価される南アフリカ共和国の演出家・劇作家・インスタレーションアーティストのブレット・ベイリーが、コロナ禍の混乱の中で構想しケープタウンのワイン農園で初演された本作を、SPACとのコラボで日本初上演。演出家・劇作家の大岡淳がキュレーションを担い、ミュージシャン、 ダンサー、詩人など、多彩なジャンルのアーティストたちが日本平の森に集結、ライブパフォーマンスで私たちをもてなす。日常から離れて出会う、まだ見ぬ世界、無数の物語。その夜限りの宴は、星座のようにつながっていく。

観劇に際して

◎参加者は出発前に小グループに分かれ、ガイドのもと、3つのパフォーマンススポットを巡ります。複数名でご予約の方は、演出上の都合により別々のグループに分かれてご参加いただきます。
◎演出上の都合により、どのパフォーマーに巡り合うかは事前に知らされません。
◎各スポットでのパフォーマンス時間は約30分です。

演出家プロフィール

© Nicky Newman

ブレット・ベイリー Brett BAILEY
劇作家・演出家・デザイナー・インスタレーション・アーティスト。1967年、南アフリカ共和国生まれ。ケープタウンを活動拠点とし、1996年に「サード・ワールド・バンファイト」(Third World Bunfight)カンパニーを設立。革新的な演劇手法によって生み出される作品群は、現代のポストコロニアル世界に疑問を呈するものとして高い評価と注目を浴びている。
南アフリカのみならず、海外ツアーも広く行なっており、国際演劇フェスティバルの審査員も数多く務めている。13年『Exhibit B』に続き、21年『SAMSON』がフランス・アヴィニョン演劇祭で上演をされる。14年にはUNESCO国際演劇協会のワールド・シアター・デイへ向けたメッセージを執筆。19年フランスの芸術文化勲章シュバリエを受勲。同年、東京芸術祭ワールドコンペティション2019の審査員を務めた。

日本版キュレーション

© 内池秀人

大岡淳 OOKA Jun
演出家・劇作家・批評家。1970年兵庫県生まれ。現在、SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部スタッフ、武久出版編集部顧問。日本軽佻派を継承する社会派エンターテイナーとして、演劇・人形劇・オペラ・ミュージカル・コンサート・ダンス等を幅広く手がける。SPACにおける作品に、『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』(作・演出、2015年)、『1940 ーリヒャルト・シュトラウスの家ー』(作、2017年)など多数。編著に『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社、2015年)、訳著にベルトルト・ブレヒト『三文オペラ』(共和国、2018年)がある。

出演者/スタッフ

コンセプト:ブレット・ベイリー
日本版キュレーション:大岡淳

【出演】(五十音順)
国広和毅 <5/8(日)のみ>
黒谷都 <5/6(金)と5/8(日)のみ>
こぐれみわぞう
里見のぞみ
辻康介
巻上公一 <5/6(金)と5/7(土)のみ>
美加理(micari)
水沢なお
宮原由紀夫
山下残 <5/7(土)のみ>
渡辺玄英
※演出上の都合により、どのパフォーマーに巡り合うかは事前に知らされません。
※5/7(土)『星座へ』に出演を予定しておりました山下残氏は、ご自身の事情により出演キャンセルとなりました。代わって、黒谷都氏が出演いたします。何卒ご了承ください。

【ガイド俳優】
加藤幸夫
杉山賢
鈴木真理子
武石守正
ながいさやこ
牧山祐大
三島景太
山崎皓司
若宮羊市

<スタッフ>
演出部:杉山悠里、土屋克紀
ワードローブ:清千草
通訳:コーリー・ターピン
制作:雪岡純、坂中季樹、佐藤美咲

技術監督:村松厚志
照明統括:樋口正幸
音響統括:澤田百希乃

製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
協力:サード・ワールド・バンファイト
初演:南アフリカ共和国・ステレンボスのワイン農園「スピア―(Spier)」にて(2020年)

後援:駐日南アフリカ共和国大使館

助成:文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業

出演者プロフィール

◎演出上の都合により、どのパフォーマーに巡り合うかは事前に知らされません。

© MIKOMEX

国広和毅
作曲家、ボーカリスト、ギタリスト、パフォーマー。バンド「ダた」「Aujourd’hui il fait beau」リーダー。自作の衒学的歌詞を朗々と歌ったりガナったりするのが好き。自身のバンド活動のほか、舞台作品への楽曲提供も多い。2021年の舞台『Oslo(オスロ)』『森 フォレ』『ザ・ドクター』の音楽で第29回読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞。絵本『ちきゅうがわれた!』(絵 : 田島征三)では文を担当した。

黒谷都
人形遣い。1974年活動開始。78年人「銀猫商會」(人形劇団)を旗揚げ。その間、舞踏集団「ダンス・ラヴ・マシーン」にも在籍。94年国際交流基金・人材派遣事業のチュコ研修ではペトル・マターセク氏に師事。2002年自らの人形技理念を「genre:Gray 利己的物体と奉仕的肉体によるグロテスク」とし、稽古場「国立ラボ」(くにたちらぼ)を拠点に創作活動をつづける。命なきモノに命の痕跡を見つけそのモノの生き還る束の間を遊ぶ、古来からの傀儡の有り様が息づくやわらかな幻惑に特徴がある。

こぐれみわぞう
歌手、チンドン太鼓奏者、箏曲家。3歳から箏曲を始め、11歳で師範名取。明治大学文学部演劇学専修卒業。1997年に「ソウル・フラワー・ユニオン」のアコースティックプロジェクト「ソウル・フラワー・モノノケ・サミット」でチンドン太鼓奏者となる。無国籍超ジャンルバンド「シカラムータ」や別動隊「ジンタらムータ」を拠点に、華麗かつハイブリッドな新世代チンドンの旗手として国内外で活躍。ジャンルも国境も越えたボーダーレスな演奏は、海外でも大反響を呼ぶ。ブレヒトソング、イディッシュ歌謡などの稀有な歌い手としても活動。2021年には『三文オペラ』を一人五役で全曲歌い切り、前代未聞の快挙となる。

© Klaus-Henning Hansen

里見のぞみ
マイム・アーティスト。東京マイム研究所にて並木孝雄氏のもとでマイムの基礎を身につける。その後、劇団「マイムトループ気球座」で公演活動に参加。1982年頃よりフリーでソロ活動を開始。92年のメキシコ路上演劇との出会いにより、路上、社会、当事者を結びつけるアートのありように深く影響を受ける。2001年に「路上演劇祭Japan」を立ち上げ。身体・声と紙や布などの素材との絡みから成立する作風で評価を得る。ドイツのモノドラマフェスティバル「THESPIS」において、自身の作・演出・出演作品『Who Am I ? 』(06年)と『A Life In My Bag』(16年)でベスト賞を受賞。

© yOU

辻康介
歌手。1600年頃のイタリア音楽を中心に様々な音楽を、時には自身の日本語訳でも歌う。作曲もする。2013年宮城聰演出・戸﨑裕子音楽監督のオペラ モンテヴェルディ『オルフェオ』(主催:音楽青葉会・静岡児童合唱団、SPAC)に出演。『時をかけるジョングルール』(大岡淳演出)、安田登の舞台作品、サウンドスケープをテーマとした野外コンサートなどで歌う。これまで、自らプロデュースしてきた様々な楽団で歌い、CDブック『おとなのための俊太郎』をリリース、現在、葉山町在住の古楽演奏家による居住地域限定コンサートを企画。

巻上公一
音楽家。熱海市生まれ、在住。結成44年を迎えたロックバンド・ヒカシューのリーダーをつとめながら、ボイスパフォーマーとして世界的に活躍。ホーメイや口琴、テルミン、尺八などを駆使しながら即興演奏から歌謡曲まで幅広く歌う。異分野とのコラボレーションや演劇パフォーマンスを作・演出するなど、活動は多岐にわたる。音楽プロデューサーとして「JAZZ ART せんがわ」「熱海未来音楽祭」等を手がける。2017年ロシア連邦・トゥバ共和国「国際ホーメイコンテスト」優勝。20年自身初の詩集『至高の妄想』で大岡信賞受賞。最新作はヒカシューオリジナルアルバム『虹から虹へ』。

© Tomomi Yokosuka

美加理(micari)
俳優。東京生まれ。1979年、寺山修司作・演出『青ひげ公の城』でデビュー。80年代小劇場界で活躍後、90年より宮城聰率いるク・ナウカの中心メンバーとして活動。98年SPACに初参加し、2010年から毎年出演。“想像力を喚起する身体” “パフォーマーとしての圧倒的な集中力”と評される存在感とパフォーマンスは、国内外で高い評価を得ている。主な出演作『王女メデイア』『マハーバーラタ』『アンティゴネ』など。個人の主な活動に、08年インドの劇団Roots & Wings『山脈の子 -Sahyande Makan-』(音楽詩舞踊劇)、音楽家・種子田郷との共作のダンス作品『生のものと火を通したもの/闇の碧』(06年)、『Floweres’』(08年)を発表。他、野外でのストーリーテーリング『虹の戦士』(20年)、『ジャンピングマウス』(21年)(音楽:のなかかつみ)など。

水沢なお
詩人。1995年静岡県生まれ。武蔵野美術大学在学中より詩作をはじめる。2016年第54回現代詩手帖賞受賞。19年第1詩集『美しいからだよ』(思潮社)を上梓。20年第25回中原中也賞を受賞。

© Ryu Endo

宮原由紀夫
演出・振付家。縄文造形修行中。大阪芸術大学卒業後に渡欧し、2010年より日本初の公共劇場専属舞踊団Noism01に所属。14年に退団後、藤井泉と共にダンスユニット「スカラベ」を結成し、TokyoWonderSite特別賞を受賞するほか、「San Francisco International Arts Festival」に招聘され好評を博す。21年に発表した舞踊作品『MEME.』では、舞台芸術専門紙「オンステージ新聞」の振付家部門・年間新人ベスト2に選出される。日本文化の源流にあたる縄文の土器造形法について修練を行いながら、この土地から生まれる実演芸術の新たな可能性を追求している。

© Toshiaki Nakatani

山下残
振付家。主な作品に、100ページの本を観客全員に配りページをめくりながら本と舞台が交互に進行する『そこに書いてある』、線路の上を彷徨いながら断片から成る世界の事象をつぶやく『大行進』、マレーシアの国政選挙に立候補した友人に密着し当選と政権交代に至る記録を国会議員となった本人と生演説にて再現する『GE14』などがある。

渡辺玄英
詩人。サブカルチャーの「弱い、呟きのコトバ」を用いた詩集『海の上のコンビニ』(2000年)で注目された。詩集『火曜日になったら戦争に行く』(05年)は〈セカイ系詩〉として現代詩の外部でも話題になり、吉本隆明に「「無」の状態から意味論的に脱出しようという意図が感じられる」と評価された。この他の詩集に『現代詩文庫 渡辺玄英詩集』(16年)や『星の(半減期 』(19年)等がある。これまで「現代詩手帖」や読売新聞(西部版)の詩時評を担当。福岡市出身。

注意事項

◎集合場所の静岡芸術劇場から上演会場へはチャーターバスで移動いたします。必ず集合時間の17時30分までにお越しください。17:00から受付を開始いたします。集合時間に遅れますとご観劇いただけませんので、ご了承ください。
◎小学生以下の方はご遠慮ください。
◎小雨決行。荒天中止。開催の可否は、公演当日14:30までに決定予定。お電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
◎傘が使用できませんので、レインコートをご用意ください。
◎懐中電灯を必ずお持ちください。
◎会場は森の中で冷え込みますので、防寒着をご用意ください。 また、怪我の防止および虫よけ対策のため、肌を露出しない長袖長ズボンでご来場ください。
◎足元がぬかるみますので、 トレッキングシューズや長靴のご使用をお勧めいたします。
◎背もたれのない客席になります。座布団を配布いたします。
◎会場内へのお荷物の持ち込みは制限させていただく場合がございます。クロークをご利用ください。

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