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『ダマスカス~』演出家オマル・アブーサアダさんからビデオメッセージが届きました!

今回、初来日となる『ダマスカス While I Was Waiting』の演出家オマル・アブーサアダさんから、ビデオメッセージが届きました!
現在もシリアで活動を続けるアブーサアダさんの肉声によるメッセージです。ぜひご覧ください。
 


 
アブーサアダさんから日本の皆さんへ
実はこの『ダマスカス While I Was Waiting』は、実際に僕の知り合いに起こった出来事から着想したものです。彼はダマスカスで体制側の暴行を受け、意識不明になりその2か月後に亡くなりました。この話に僕は衝撃を受け、戯曲にできないかと考えたのです。それで脚本家のムハンマド・アル=アッタールに話を持っていき、この作品が出来ました。

この作品は2015年ごろのダマスカスを巡る話です。意識不明の青年を軸にその家族や親しい人たちの変化を描いています。そして内戦下、約1年間のダマスカス社会を戯曲という形で表しました。またこの作品は、主人公の青年だけではなく、2011年の反体制運動(「アラブ革命」)において、積極的に活動していた青年たち全般の状況も示しています。「アラブ革命」が多くの死者を出す内戦状態に陥るなか、彼らの活発さは徐々に沈静化し、彼らも事態を見つめるだけで積極的な対応は出来なくなっていきました。

今回、初めて日本で上演することになり、この貴重な経験をとてもうれしく思っています。前から日本の文化に興味がありましたし、日本の映画や演劇も多少知っています。この作品は現在シリアで起こっていることについて、日本の皆さんにいくつもの疑問を投げかけるものになると思います。またネット等で入手できる情報とは異なる、事実の一側面を示すものでもあるでしょう。僕は、演劇は事実のある側面を共有する場であると考えています。

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来日メンバーは総勢11名。

演出家のオマル・アブーサアダさんは、内戦状態のシリアで活動を続けていますが、劇作家のムハンマド・アル=アッタールさんは、シリア国内に留まることができなくなり、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動されています。

ほかのスタッフや出演者も、今もシリアで生活している方もいれば、国外に逃れ、ヨーロッパや近隣国での生活を余儀なくされている方も。

そんなみなさんが、今回の公演のために静岡に集まります。そして、昨年2016年に作られたばかりの、シリア・ダマスカスに生きる人々にとっての、等身大の今を伝える作品を、私たちの目の前で見せてくださいます。

どうぞ、お見逃しなく!

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ダマスカス While I Was Waiting
演出:オマル・アブーサアダ / 作:ムハンマド・アル=アッタール
5月3日(水・祝)14:30開演、5月4日(木・祝)13:00開演
静岡芸術劇場
詳細はこちら
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