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『腹話術師たち~』演出家ジゼル・ヴィエンヌさんからビデオメッセージが届きました!

2014年に『Jerk』『マネキンに恋して-ショールーム・ダミーズ-』をSPACで上演したジゼル・ヴィエンヌさんが、最新作とともに静岡に帰ってきます。フランスから、ビデオメッセージをいただきました。
時折風に揺れる美しい髪と、一つ一つ的確に選ばれる言葉が印象的です。

ブラックユーモアたっぷりでエンターテイメント性も高い本作、その創作過程が垣間見えます。ぜひご覧ください。


 
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この作品は、米国のケンタッキー州で毎年行われる腹話術師の会議をフィクションとして再構築したものです。
役者と人形師たちと一緒に、この会議での腹話術の様々な面を調査しました。この会議を虚構的に再構築することによって、人形と人間、人形と人形、人間と人間が交わす奇妙で強烈な会話が生み出されました。

この舞台は、私が出会った人形師の中でもヨーロッパ最高の技量を持つ、ドイツ出身の人形師・役者たちによって演じられます。この舞台では言葉の様々なレイヤー(層)が明るみになり、私達がどのように話し、異なるレイヤーを通じて対話を生み出すのかということついて語られます。

例えば、私があなたに話しかける時、声と一緒に私の感情にともなう思考や無意識も伝えていることは明らかです。私達が作りだす様々なレイヤー(層)が、対話に組み込まれています。人間と人形による複層の声の存在が、奇妙で強烈な対話を生み出すのです。挑戦的な試みによって、ユーモア、闇、愛へと感情が振幅する舞台が生み出されました。

私達皆に関わる問題を扱い、極めて不条理でおかしな状況が形而上学的な問いへと変わる舞台です。
私達が経験してきた感情や思考を、分かち合うことができれば幸いです。

劇団員全員が日本に行くことをとても楽しみにしています。日本の劇場や人形の歴史を重んじる私達は、とても興奮しています。最新作で日本を再訪できて嬉しいです。

加えて、特に私にとって、文化的な違いから、日本で自分の作品を見せることは特別です。
私の作品が、日本の観客と非常に深く複雑な対話をしていることを感じ、私もその対話の幅を理解しようと努めてきました。
こうした日本の観客に、新作をお見せできることをとても楽しみにしています。
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一度ハマるとどっぷりハマる、そんな演出家ジゼル・ヴィエンヌ。
インタビューやトークでの優等生ぶりとは裏腹に、舞台ではブラックな笑いや驚き、そして不気味さのカオスに観客を包みこむ。あなたもそんな作品の虜になってしまうかも。
今回が初来日となる人形劇団パペットシアター・ハレの一流の腹話術師たちとともに、新茶も薫り始める5月の静岡にやってきます。この機会をお見逃しなく!

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腹話術師たち、口角泡を飛ばす
構成・演出:ジゼル・ヴィエンヌ
作:デニス・クーパー(出演者との共作)
5月6日(土)15:00開演、5月7日(日)13:00開演
静岡芸術劇場
詳細はこちら
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