この時期らしい爽やかな青空が広がった5/4、ついに 『アンティゴネ』開幕日を迎えました。
静岡市民の憩いの場所に突如登場した仮設劇場に、通りすがりの方々も「いったいココで何が行われるのだろう?」と興味津々。足を止め、稽古中の俳優たちの様子を遠巻きに眺める方も多くいらっしゃいました。
『アンティゴネ』開幕に合わせ、 「フェスティバルgarden」もオープン♪
このフェスティバルgardenで16:00より 「広場トーク」が開催されました。
フリーアナウンサーの中井美穂さんが司会を務め、静岡出身の漫画家・しりあがり寿さん、ロフトワーク共同創業者・代表取締役の林千晶さん、宮城聰が登壇し、「演劇の力を広げるには」というテーマのもと、多彩なトークが展開。しりあがりさんの絶妙なボケ(?)、タニノクロウさんのサプライズ(?)登壇など、大いに盛り上がりました(広場トークの内容は、また別の機会にご紹介します)。
さらに開演約30分前には、大岡淳によるプレトークも開催。フェスティバルgardenは人で溢れかえり…皆さん、観劇前の予習に抜かりがありません。
劇場前に整列開始し入場。皆さんの期待がどんどん膨らんでいきます。
本編が始まる前には、あらすじをわかりやすく解説するプレパフォーマンスも(シリアスな本編とのギャップにびっくり(笑))。
そして、ついに本編スタート。
水が張られた舞台の上を、俳優たちがゆっくりと動きはじめ、打楽器の音が徐々に高まっていきます。
「あの世」と「この世」の境界を示す水面で繰り広げられる、人間の儚い、魂の時間でみればほんの一瞬の生の物語…。
フィナーレは役者総出の壮麗な盆踊り。
王女アンティゴネの悲劇の物語のはずであるのに・・・悲しさよりも、亡くなった人が無事に成仏し、魂が平等な世界に帰っていった、妙な安心感と高揚感を覚えました。
舞台上に水が張られているため、コールは1回でしたが、観客席からは割れんばかりの拍手が巻き起こりました。
終演後は、アヴィニョン演劇祭に向けた壮行会も開催。
川勝平太静岡県知事はじめ皆様からあたたかい激励のお言葉をいただきました。
最後はバルーンリリースも。
トリコロールカラーのバルーンが、ひと足先にアヴィニョンに向けて旅立っていきました!
いってらっしゃい!!
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ふじのくに⇄せかい演劇祭2017
2017年4月28日(金)~5月7日(日)
静岡芸術劇場/舞台芸術公園/駿府城公園 ほか
★『アンティゴネ』は全公演完売!今後はキャンセル待ちで承っております。
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