友達

Program Information

ジャンル/都市名 演劇/静岡・鳥取
公演日時 4月27日(土)18:30、4月28日(日)18:30
会場 舞台芸術公園 野外劇場「有度」
上演時間 未定(120分予定)
上演言語/字幕 日本語上演/英語字幕
座席 全席自由
演出 中島諒人
安部公房
製作 特定非営利活動法人鳥の劇場、SPAC-静岡県舞台芸術センター
24年3月稽古(撮影:平尾正志)
24年3月稽古(撮影:平尾正志)
24年3月稽古(撮影:平尾正志)

作品について

いまを生きる私たちにこそ深く刺さる!安部公房の「黒い喜劇」が日本平の森に立ち上がる。

今年生誕100年を迎える安部公房の代表戯曲『友達』は、戦後日本が空前の好景気に沸く1967年に発表され、作家本人が「黒い喜劇」と称するブラックコメディの傑作。「友達」と称して隣人愛を押しつけ、“個人”を取り込んでいく“共同体”の問題を扱う本作は、三島由紀夫に「羨望に堪へぬ作品」と絶賛された。昭和の時代独特の空気を孕みながら、それが決して過去の、日本固有のものではないことを、中島諒人の冴わたる演出が私たちに突きつける。鳥取で「劇団」として共同作業を続けてきた中島だからこそ描ける『友達』が、野外劇場「有度」の舞台に顕れる。

SPACと鳥の劇場、初の共同制作。熟練の俳優たちによる競演がついに実現!

中島諒人が率いる劇団「鳥の劇場」は、鳥取市を拠点に2006年から活動している。世界を視野に入れた作品づくりや、国際フェスティバルの実施、また地域に根差したアウトリーチ活動など、”劇場をもつ劇団”としての活動はSPACと共通するところも多い。今回の『友達』では、それぞれの劇団から5名ずつ、ベテランの個性派俳優たちが出演する。男の部屋に居座る見知らぬ家族…、いずれもアクの強い登場人物たちを、鍛錬を重ねた双方の俳優が恐ろしいまでの熱量で演じる。SPACに在籍していた中島諒人が古巣の劇場でどんな化学反応を起こすのか、乞うご期待。

あらすじ

ある夜、都会で一人暮らす男の部屋に見知らぬ家族が突然やってくる。彼らは男を孤独から救うためだと言って、そこに棲みついてしまう。男は家族を追い出そうとするが、家族は”共同体の素晴らしさ”を説くばかり。善意に満ちた笑顔で隣人愛を唱える彼らの行動は次第にエスカレートしていき…。

演出家プロフィール

中島諒人 NAKASHIMA Makoto
1966年生まれ。大学在学中より演劇活動開始。2004年から1年半、静岡県舞台芸術センターに所属。06年より鳥取で廃校を劇場に変え、鳥の劇場を創立。二千年以上の歴史を持つ文化装置=演劇の本来の力を社会に示し、演劇/劇場の深い価値が広く認識されることを目指す。芸術的価値の追究と普及活動を両輪に、地域振興や教育にも関わる。03年利賀演出家コンクール最優秀演出家賞。07年鳥取市文化賞。2010年芸術選奨文部科学大臣新人賞。15年鳥取県文化功労賞。BeSeTo演劇祭日本委員会代表。

鳥の劇場プロフィール

2006年1月、演出家・中島諒人を中心に設立。鳥取県鳥取市鹿野町の廃校になった幼稚園・小学校を劇場施設へ手作りリノベーション。収容数200人の“劇場”と80人の“スタジオ”をもつ。劇団の運営する劇場として、「創る」・「招く」・「いっしょにやる」・「試みる」・「考える」の5本柱で年間プログラムを構成。現代劇の創作・上演と併行して、ワークショップ、優れた作品の招聘、レクチャーなどを実施する。08年から地域や行政との協働による演劇祭「鳥の演劇祭」を実施。国際交流も進めており、韓国、中国、ルーマニア、イギリス、イタリア、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、トルコ、アメリカなどのアーチストが活動。2010年から3年おきに日中韓三国の演劇祭「BeSeTo演劇祭」も開催。17年度より、「若手演劇人の成長サポート」という柱を追加した。舞台芸術家のための創作の拠点として、全国、海外に開かれた場となることを目指すと同時に、演劇・劇場にしかできないやり方での地域振興、教育分野への貢献のあり方を模索している。主な作品は、『老貴婦人の訪問』、『かもめ』、『剣を鍛える話』、『誤解』、『熊野』・『葵上』、『料理昇降機』、『白雪姫』、『天使バビロンに来たる』など。
鳥の劇場

出演者/スタッフ

演出:中島諒人
作:安部公房

出演:
SPAC[阿部一徳、大道無門優也、たきいみき、武石守正、三島景太]
鳥の劇場[中川玲奈、高橋等、小菅紘史、安田茉耶、後藤詩織]

舞台美術:ジャンフランソワ・ギヨン
照明デザイン:大迫浩二
音響:原伸弘(オハラ企画)
衣裳:安田茉耶

舞台監督:祓川幸雄
照明操作:三枝淳
音響:林哲也
照明:小早川洋也、竹澤朗
ワードローブ:牧野紗歩、池田佑菜
演出アシスタント:中島吾子
インターン:エステル・アルメンゴル
字幕操作:大島尚子
制作:雪岡純、大島尚子、丹治陽、中島佳子、西尾祥子
シアタークルー(ボランティア):松本孝則

芸術局長:成島洋子
技術監督:村松厚志
照明統括:樋口正幸
音響統括:澤田百希乃

製作:SPAC‐静岡県舞台芸術センター、特定非営利活動法人鳥の劇場

プレトーク

野外劇場前広場にて、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介します。
(各日開演30分前より、参加無料/予約不要)

字幕サービス

本公演では、 英語のポータブル字幕機貸出サービスがございます(要申込/無料)
【お申し込み】https://forms.gle/TK4wRYTdhNLdkFRw6

注意事項

※未就学児との観劇をご希望される場合はお問い合わせください。
※背もたれのない客席になります。
※雨天でも上演いたします。客席では傘をご利用いただけませんので、雨ガッパなどをお持ちください。
※夕方以降は冷え込みますので、防寒着をご用意ください。

鳥取公演

鳥取公演(鳥取市)
2024年
5月17日(金)19:00開演
5月18日(土)14:00開演
5月19日(日)14:00開演
【会場】鳥の劇場(鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1812-1)

米子公演(米子市)
2024年
5月30日(木)19:00開演
5月31日(金)19:00開演
【会場】米子市文化ホール(鳥取県米子市末広町293)

https://www.birdtheatre.org/birdtheatre/4744

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