©Magali Dougados
ジャンル | 演劇 |
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公演日時 | 4月26日(土)14:00、4月27日(日)14:00、4月28日(月)18:30、4月29日(火・祝)14:00 |
会場 | 静岡芸術劇場 |
上演時間 | 120分(休憩なし) |
上演言語/字幕 | フランス語、英語、ポルトガル語上演 /日本語・英語字幕 |
座席 | 全席指定 |
作・演出 | ティアゴ・ロドリゲス |
製作 | コメディ・ドゥ・ジュネーヴ(スイス) |
ポルトガル出身で、アヴィニョン演劇祭史上、外国人では初めてディレクターに任命されたティアゴ・ロドリゲス。社会と演劇を繋ぐ革新的なプロジェクトを展開し国内外で高い評価を受けてきた彼が、赤十字国際委員会や国境なき医師団のメンバーらとの対話をもとに創作した話題作が来日を果たす。紛争地帯へ命がけで足を踏み入れ、苦しみや暴力に直面しながらも、人間の尊厳に触れる支援者たちの目に映る「世界」とは──“不可能”な地域で人道支援に従事するいくつもの個の証言、ロドリゲスと俳優たちのアンサンブルが紡ぐ言葉で、彼らが抱える複雑な心情が浮き彫りとなる。
劇作家、演出家、俳優としてのキャリアを持つティアゴ・ロドリゲスは、演劇は常に人間の集会であり、カフェのように人々が集い、アイデアを共有し、ともに時間を過ごす場だと考えてきた。また、言葉を中心に据え、俳優に証言者の役割を担わせることで、観客に見せることができないもの、あるいは見えないものを想像させるスタイルは、私たちを演劇の本質へ立ち返らせる。本作では、社会を鋭く切り取った「ドキュメンタリー」を、洗練された舞台美術、力強く情感を伝えるパーカッションと、観客を見つめ「回想」を語る俳優たちの声によって叙事詩へと変貌させる。現実の苦しみと芸術の喜びとを双刃にする稀有な舞台が、テレビやインターネットでは伝えきれない世界を映し出す。
4人の俳優が舞台上で語るのは、“不可能”の世界で支援活動を行い、“可能”の世界にあるホームとを行き来をする者たちの葛藤。彼らは革命家でも、ヒーローでもない。語られる出来事に、地理的・歴史的な言及はなく、感傷的な情緒も道徳的な解釈に寄りかかることもない。ただ、彼らが直面する“不可能”な世界がドラムの演奏とともに静かに浮かび上がる。
ティアゴ・ロドリゲス Tiago Rodrigues
1977年ポルトガル・アマドラ生まれ。俳優、演出家、劇作家、プロデューサー。2022年よりフランス・アヴィニョン演劇祭のディレクターを務める。97年ベルギーの劇団tg STANで活動を開始。自由で対等な創作環境が作風に大きな影響を与え、03年には劇団ムンド・ペルフェイト(完璧な世界)を設立。以後、20カ国以上で30以上の作品を創作・上演し、国際的な評価を得る。15年にはリスボンのポルトガル国立マリア2世劇場の芸術監督に就任。劇場の刷新に取り組み、社会と演劇を繋ぐ革新的なプロジェクトを展開した。19年フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。同年、ポルトガルで最高の芸術賞プレミオ・ペソアを受賞するなど、国内外で高い評価を受けている。実話とフィクションの融合、古典の再解釈を通じて、現実を詩的に変容させる演劇世界を追求し続けている。
作・演出:ティアゴ・ロドリゲス
翻訳:トマ・レゼンデス
舞台美術:ロラン・ジュノー、ウェンディ・トクオカ、ローラ・フルリー
作曲:ガブリエル・フェランディーニ
照明:ルイ・モンテイロ
音響:ペドロ・コスタ
衣裳・美術協力:マグダ・ビザロ
演出助手:リサ・コモ
舞台美術制作:コメディ・ド・ジュネーヴのワークショップにて
出演:アドリアン・バラッツォーネ、ベアトリス・ブラス、バティスト・クストノーブル、ナターシャ・クチューモフ、ガブリエル・フェランディーニ(音楽家)
製作:コメディ・ドゥ・ジュネーヴ
共同製作:パリ・オデオン座=ヨーロッパ劇場、ミラノ・ピッコロ座=ヨーロッパ劇場、マリア2世国立劇場(リスボン)、エキノクス・シャトールー国立舞台、CSSフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州革新劇場(ウディネ)、パリ・フェスティバル・ドートンヌ、ブルターニュ国立劇場(レンヌ)、マイヨン座(ストラスブール)、オルレアン国立演劇センター(ヴァル・ド・ロワール)、ラ・クールシーヴ国立舞台(ラ・ロシェル)
協力:赤十字国際委員会、国境なき医師団
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
株式会社小糸製作所Presents
大学生・専門学校生鑑賞チケットプレゼント
世界の“今”を映す海外招聘2作品を、ぜひこの機会に体感してください!
●対象:大学生・専門学校生[先着30名様]
●対象公演:静岡芸術劇場で上演される以下の公演
『〈不可能〉の限りで』
公演日時:4月26日[土]14:00、27日[日]14:00、28日[月]18:30、29日[火・祝]14:00
『ラクリマ、涙 〜オートクチュールの燦めき〜』
公演日時:5月4日[日・祝]16:00、5日[月・祝]13:00、6日[火・休]12:30
●応募方法:専用の応募フォームもしくはSPACチケットセンターにてお申し込みください。
申し込みフォームはこちら
SPACチケットセンター TEL:054-202-3399
●受付期間:3月22日[土]10:00〜4月19日[土]18:00
※お一人様につき1枚まで
※定員に達し次第、受付を終了いたします。
〈託児サービスについて〉
4月26日(土)の公演では、「保育支援グループすわん」による託児サービスをご利用いただけます。
託児場所:グランシップ1階 託児室
利用料:お子様1人1,000円
対象:6カ月~7歳
託児時間:13:30~17:30
お申込み:4月19日(土)18:00までにSPACチケットセンター(電話:054-202-3399)へお申込みください。〈要予約/定員あり/先着順〉
劇場2Fカフェ・シンデレラにて、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介します。
(各日開演25分前より、参加無料/予約不要)
*中学生以上推奨
*演出の都合上、開演後は客席へのご案内を制限させていただきます。ご来場の際は、時間に余裕を持ってお越しくださいますようお願いいたします。
*観劇に心配なことがある方へ「観劇あんしんシート」をご用意しました。(「観劇あんしんシート」とは、さよならキャンプ様が作成した観劇にあたっての注意事項が確認できるシートです。上演の内容や演出についてご心配がある方はこちらをご覧ください。なおシート内には、作品内容に触れる部分もございますのでご了承ください。)
★『〈不可能〉の限りで』 観劇あんしんシートはこちら