ラクリマ、涙

~オートクチュールのきらめき~

©Jean-Louis Fernandez

Program Information

ジャンル 演劇
公演日時 5月4日(日・祝)16:00、5月5日(月・祝)13:00、5月6日(火・振休)12:30
会場 静岡芸術劇場
上演時間 175分(休憩なし)
上演言語/字幕 フランス語、タミル語、英語、フランス手話上演/日本語・英語字幕
座席 全席指定
作・演出 カロリーヌ・ギエラ・グェン
製作 ストラスブール国立劇場(フランス)
©Jean-Louis Fernandez
©Jean-Louis Fernandez
©Jean-Louis Fernandez

作品について

夢が詰まった美しきオートクチュールの世界──名もなき職人たちの知られざる物語

2025年、英国王妃のウェディングドレス製作という壮大なプロジェクトが始動する。その夢のようなオファーを受けた、フランス・パリの名門メゾン・べリアナ。アランソンのレース工房、そしてインド・ムンバイの刺繍工房と協働し、厳格な守秘義務のもと何千時間にも及ぶ作業の末、歴史を刻む運命のドレスは生み出される。実際の作業場に潜入したかのような巧みな空間構成で、オートクチュール業界の秘めたる製作過程が明るみとなっていく。華やかな世界を支える職人たち一人一人の「小さな手」が結ぶ縫い目には一掬の涙が閉じ込められている。

フランス演劇界の新たなる旗手、カロリーヌ・ギエラ・グェンの挑戦作

2023年にストラスブール国立劇場の芸術監督に就任し、今話題の演出家カロリーヌ・ギエラ・グェン。フランスの国立劇場で唯一の女性芸術監督であり、ベトナムとインドにルーツを持つ彼女は、社会問題をテーマに、個人の記憶と集団の歴史を織り交ぜた作品を生み出してきた。ダイアナ妃のドレス制作秘話を着想に、レース職人や刺繡職人たちとの交流を経て構築された本作は、ストラスブール国立劇場で手掛けた初の作品。舞台裏の職人たちの姿を「秘密」というテーマで鋭く描き、作り出される美の背後に潜む暴力や支配の構造を解き明かす。実在性を重視した演出で、現代社会の陰影が鮮やかに照らし出されていく。

あらすじ

パリの名門メゾン・ベリアナのアトリエ主任マリオンは、英国王妃のウェディングドレス製作を任される。アランソンでは伝統レースを、インド・ムンバイでは刺繍を施す作業を、困難に立ち向かいながら8か月をかけて完成を目指す。職人たちの比類なき技術と秘められた苦悩が交錯する中、マリオン自身も家族関係や仕事のプレッシャーに揺れている。果たして、この歴史的なドレスは無事に完成するのだろうか?

演出家プロフィール

©SMITH

カロリーヌ・ギエラ・グェン Caroline Guiela Nguyen
1981年、フランス・ポワシー生まれ。作家、映画監督、演出家。Les Hommes Approximatifs主宰。2023年9月よりストラスブール国立劇場(TnS)のディレクターを務める。現実を忠実に映しながら、フィクションの力を用いて社会問題を描く作風が特徴。Les Hommes Approximatifsでは、見過ごされがちな人々に焦点を当て、プロ・非プロを問わない俳優と新たな物語を共同創作している。17年、アヴィニョン演劇祭で初演され、ベトナム人移民とフランスの植民地史の惨劇を絡めた『SAIGON』は、中国、オーストラリア、ベトナムなど15か国以上で上演され話題を呼んだ。また、刑務所内で撮影された、映画『Les Engloutis』を制作するなど多岐にわたる活動を展開中。

出演者/スタッフ

作・演出:カロリーヌ・ギエラ・グェン

アーティスティック・コラボレーション:パオラ・スクレ
舞台美術:アリス・デュシャンジュ
衣裳、オートクチュール製作:バンジャマン・モロー
照明デザイン:マティルド・シャムー、ジェレミー・パパン
音響デザイン:アントワーヌ・リシャール(アシスタント:ティボー・ファリノー)
音楽:ジャン=バティスト・コニェ、テディ・ゴリア=ピトワ、アントワーヌ・リシャール
ビデオ:ジェレミー・シャイドレル
モーションデザイン:マリーナ・マスクリエ
ヘア&メイクアップアーティスト:エミリー・ヴュエ
キャスティング:ローラ・ディアーヌ

出演:ダン・アルテュス、ディナー・ベリティ、ナターシャ・キャッシュマン、チャールズ・ヴィノス・イルダヤラージ、アナエレ・ヤン・ケルギステル、モー・ル・グルベルク、ミシェル・ゴデ、ネリメーヌ・バンサラ、ラジャラジェスワリー・パリソット、ヴァサンス・セルヴァム
(以下、映像のみ)ナディア・ブルジョワ、シャルル・シェラ、フルール・シュルモン
(以下、声のみ)ルイーズ・マルシア・ブレヴァン、ベアトリス・ドディユー、ダヴィッド・ジェゼルソン、キャシー・パッキアナタン、ジェシカ・サヴェージ=ハンフォード

技術監督:ステファヌ・デコンブ、グザヴィエ・ラザリーニ
ドラマツルギー:ルイゾン・リゼール、トリスタン・シンツ(ストラスブール国立劇場第48期生ドラマトゥルククラス)、ユゴー・スービーズ
演出助手:イリス・バルドゥロー=フルドン
音響インターン:エラ・ベローネ
アーティスティックカウンセリング:ジュリエット・アレクサンドル、ノエミー・ド・ラパラン

装飾、衣裳、刺繍製作:ストラスブール国立劇場のワークショップにて
テキスト:アクトシュッド社より出版(2024年6月24日)
製作:ストラスブール国立劇場


共同製作 フェスティバル・トランスアメリーク(カナダ)、ラ・コメディ=ランス国立演劇センター、ポワン・コマン=セルジー・ポントワーズ新国立舞台、ルクセンブルク市立劇場、マドリード国立演劇センター(スペイン)、ミラノ・ピッコロ劇場=ヨーロッパ劇場(イタリア)、ウィーン芸術週間=ウィーン自由共和国(オーストリア)、リエージュ劇場(ベルギー)、ブルターニュ国立劇場(レンヌ)、アヴィニョン演劇祭、レ・ゾム・アプロキシマティフ

協力:オデオン座=ヨーロッパ劇場、テアトル・ウヴェール(国立現代劇作センター)、メゾン・ジャック・コポー、アランソン美術とレースの博物館、アランソン国立高等音楽院、ニューデリー日仏学院、ムンバイ・アリアンス・フランセーズ

助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

大学生・専門学校生鑑賞チケットプレゼント

株式会社小糸製作所Presents
大学生・専門学校生鑑賞チケットプレゼント
世界の“今”を映す海外招聘2作品を、ぜひこの機会に体感してください!

●対象:大学生・専門学校生[先着30名様]
●対象公演:静岡芸術劇場で上演される以下の公演
『〈不可能〉の限りで』
公演日時:4月26日[土]14:00、27日[日]14:00、28日[月]18:30、29日[火・祝]14:00
『ラクリマ、涙 〜オートクチュールの燦めき〜』
公演日時:5月4日[日・祝]16:00、5日[月・祝]13:00、6日[火・休]12:30
●応募方法:専用の応募フォームもしくはSPACチケットセンターにてお申し込みください。
申し込みフォームはこちら
SPACチケットセンター TEL:054-202-3399
●受付期間:3月22日[土]10:00〜4月19日[土]18:00

※お一人様につき1枚まで
※定員に達し次第、受付を終了いたします。

プレトーク

劇場2Fカフェ・シンデレラにて、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介します。
(各日開演25分前より、参加無料/予約不要)

注意事項

*高校生以上推奨
*一部のシーンには身体的および心理的な暴力を含む描写があります。
*上演時間が175分となります。途中休憩はございません。
*演出の都合上、開演後は客席へのご案内を制限させていただきます。ご来場の際は、時間に余裕を持ってお越しくださいますようお願いいたします。

*観劇に心配なことがある方へ「観劇あんしんシート」をご用意しました。(「観劇あんしんシート」とは、さよならキャンプ様が作成した観劇にあたっての注意事項が確認できるシートです。上演の内容や演出についてご心配がある方はこちらをご覧ください。なおシート内には、作品内容に触れる部分もございますのでご了承ください。)
★『ラクリマ、涙』 観劇あんしんシートはこちら

↑ Page Top
Event Schedule