ラーマーヤナ物語

『マダム・ボルジア』(2019)©Y. Inokuma

Program Information

ジャンル 演劇
公演日時 4月29日(火・祝)18:45、5月2日(金)18:45、5月3日(土・祝)18:45、5月4日(日・祝)18:45、5月5日(月・祝)18:45、5月6日(火・振休)18:45
会場 駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
上演時間 90分(予定)
上演言語/字幕 日本語/字幕あり(詳細は後日お知らせします)
座席 全席指定(予定)
原作 ヴァールミーキ
構成・演出 宮城聰
製作 SPAC-静岡県舞台芸術センター

Movie
Coming soon!

作品について

宮城聰×SPACの新たな冒険譚、古代インドから駿府城公園に降臨!

仏アヴィニョン演劇祭で喝采を浴び、歌舞伎版でも熱狂を巻き起こした『マハーバーラタ』に続き、宮城聰が新たに舞台化するのは古代インド 2大叙事詩として双璧を成す『ラーマーヤナ』。さらわれたシーター姫を奪還すべく、王子ラーマが10の顔を持つ魔王ラーヴァナに挑む冒険譚は、口伝ならではの見せ場に次ぐ見せ場で古来人々を魅了し続けてきた。夕刻、駿府城公園の野外舞台を囲み物語は始まる。SPACの俳優、総勢30名が立ち上げる超人的なキャラクターや動物たちが縦横無尽に駆け巡り、舞台に配した仕掛けを展開しながら手に汗握る冒険に観客を巻き込んでいく。果たして英雄ラーマとシーター姫の行く末やいかに?!

人づてに編まれた物語が、善悪を超え遥かな時空へと誘う。

ラーマー(ラーマの)ヤナ(足跡)を伝える物語は、紀元前数世紀来の口承文芸を詩人ヴァールミキが編纂し、2世紀頃に成立したと言われる。ラーマは宇宙を維持する神・ヴィシュヌの化身と崇められ、ラーマを助ける猿神ハヌマーンは孫悟空のモデルとも言われるなど、物語はアジア各地の信仰や文学、そして民衆文化にも深く入り込み、心の故郷として今に息づいている。アジア地域の演劇からもさまざまなインスピレーションを得て作品に昇華させてきた宮城は、本作を「アジア演劇への回帰」とし、広場に集い興じる芝居の原初のダイナミズムをその場に沸騰させていく。時に善と悪は渾然一体となり、長い年月をかけ人づてに編まれた物語は、複雑化した世界を縫合する秘薬(トゥルシー)となる。

演出家プロフィール

©KATO Takashi

宮城 聰 MIYAGI Satoshi
1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡邊守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、またアウトリーチにも力を注ぎ「世界を見る窓」としての劇場運営をおこなっている。17年『アンティゴネ』を仏・アヴィニョン演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、同演劇祭史上初めてアジアの劇団が開幕を飾った。他の代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。近年はオペラの演出も手がけ、22年6月に世界的なオペラの祭典、仏・エクサン・プロヴァンス音楽祭にて『イドメネオ』、同年12月には独・ベルリン国立歌劇場における初の日本人演出家として『ポントの王ミトリダーテ』を演出し大きな反響を呼んだ。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。2018年平成29年度第68回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。19年フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。23年度第50回国際交流基金賞を受賞。

出演者/スタッフ

作曲:寺内亜矢子/選曲:宮城聰
照明デザイン:大迫浩二
舞台美術デザイン:深沢襟
衣裳デザイン:清千草
音響デザイン:澤田百希乃
舞台監督:秡川幸雄

出演:SPAC/池田真紀子、内山怜菜、大内米治、大高浩一、蔭山ひさ枝、加藤幸夫、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、桜内結う、佐藤ゆず、杉山賢、鈴林まり、大道無門優也、たきいみき、武石守正、舘野百代、保可南、ながいさやこ、西出一葉、藤見花、本多麻紀、牧山祐大、美加理、三島景太、宮城嶋遥加、山崎皓司、山本実幸、吉植荘一郎、渡邊清楓

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