楢山節考ならやまぶしこう

Program Information

ジャンル/都市名 演劇/富山
公演日時 4月27日(土)16:00、4月28日(日)16:00、4月29日(月・祝)16:00
会場 舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」
上演時間 70分
上演言語/字幕 日本語上演/英語字幕
座席 全席自由
上演台本・演出 瀬戸山美咲
原作 深沢七郎
制作 SCOT

Movie
Coming soon!

作品について

現代人が失った生命の尊厳を問い直す「棄老」の物語。

主人公おりんは「山へ行く」日を目標に、過剰なエネルギーを持続しながら生きている。そこには「棄老伝説」という言葉のもつ暗さとは逆の、明るさと強さがある。深沢七郎によって1956年に発表され、世に衝撃を与えた小説『楢山節考』を、今最も勢いのある劇作家・演出家のひとり、瀬戸山美咲が舞台化。山に神を見る日本の原始的な生死観を土台に、集団における生と死を描く。死ぬ瞬間まで親を「生きているもの」として扱う寒村の人々の姿は、生きているうちから高齢者を集団から切り離し「なきもの」として扱う現代を照射する。

動物的で崇高な生のエネルギーが、「楕円堂」の漆黒の舞台に充満する。

昨年、利賀芸術公園「利賀山房」で創作初演された本作を、舞台芸術公園の「楕円堂」で上演する。3人の俳優に加え、今回はチェリスト五十嵐あさかが生演奏で参加。俳優たちの動きは極限まで抑制され、至近距離で演じられる家族の濃密なやりとりにチェロが重なり、楕円堂の漆黒の空間を埋め尽くす。民間信仰における死生観、そしてそれを通して、現代人が失った生命力の根を問い直す。

あらすじ

その村には、親が七十歳になったら子が背負って山に捨てる「楢山まいり」という風習があった。おりんは、山へ行く日を楽しみに、何年も前から準備をすすめている。一方、息子の辰平とその後妻・玉やんは、少しでも長くおりんと共にありたいと願っていた。

演出家プロフィール

瀬戸山美咲 SETOYAMA Misaki
1977年東京都生まれ。劇作家・演出家。2001年にミナモザを旗揚げ。 2022年3月より日本劇作家協会会長に就任。ラジオドラマの脚本、『アズミ・ハルコは行方不明』『リバーズ・エッジ』などの映画脚本も手がけ、コミュニティでのワークショップや創作にも継続的に携わる。2016年に『彼らの敵』が第23回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。2020年『THE NETHER』で第27回読売演劇大賞優秀演出家賞に輝いたほか、第70回芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を受賞。近作に、『スラムドッグ$ミリオネア』(2023年/上演台本・作詞・演出)、『う蝕』(2024年/演出)など。

出演者/スタッフ

上演台本・演出:瀬戸山美咲
原作:深沢七郎

出演:森尾舞 西尾友樹 浜野まどか

音楽・演奏:五十嵐あさか
照明:上川真由美
音響:泉田雄太
衣裳:高橋毅
舞台監督:伊東龍彦
制作:小野塚央

芸術監督:鈴木忠志
制作:SCOT

プレトーク

楕円堂のロビーにて、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介します。(各日開演25分前より、参加無料/予約不要)

字幕サービス

本公演では、 英語のポータブル字幕機貸出サービスがございます(要申込/無料)
【お申し込み】https://forms.gle/jUxcCSPGLCau9zeH6

注意事項

※未就学児との入場はご遠慮ください。
※本会場は階段下にございます。車椅子をご利用の方、および階段の上り下りに不安のある方は、事前にチケットセンターまでお問合せください。

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