静岡の街を舞台にした「ストレンジシード」。
5/5(金)に開幕し、連日、街をにぎやかに彩っています!
森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介
5日のオープニングを飾ったのは、森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介による『Live Bone』。恐竜の骨のような衣裳を身に付け、どこからともなくのっしのっしと現れた森山さん。子どもたちの歓声が駿府城公園に響きます。「ボーン♪ ボーン♪ ほ〜ね〜♪」と繰り返す川瀬さんのポップな音楽と、ひびのさんによる変幻自在なオブジェのような衣裳、そしてコミカルかつしなやかな森山さんのダンスが一体となり、子どもから大人まで楽しめるパフォーマンスで、「ストレンジシード」はスタートしました。
KPR/開幕ペナントレース
駿府城公園内の「お城ステージ」には、このほか開幕ペナントレース、FUKAIPRODUCE羽衣、少年王者館などが登場。新緑の木々とシロツメクサの絨毯に囲まれたステージに現れた”白いもじもじ君”は、開幕ペナントレース。この姿で宮沢賢治の『よだかの星』を読む、かな〜りシュールな朗読劇でしたが、緑の中でなんだか全てがキラキラと輝いて見え、それがまた笑いを誘います。
シルヴプレ
旧青葉小学校の「学校ステージ」には、大道芸のサクノキ、マイムのシルヴプレなどが登場。初夏の日差しが容赦なく照りつける校庭では、もはやパフォーマーも観客も逃げ場なし(汗)・・ですが、演じる側と見る側が同じ 条件を共有することもストリートシアターの醍醐味。白いテニスウェアがまぶしいシルヴプレの『ダブルス』では、灼熱のテニスコートを観客も味わいつつ、絶妙なリズムで繰り出されるラリーに笑いも呼応しました。観客との距離がとっても近い場所でした。
いいむろなおきマイムカンパニー
”街”をひときわ近く感じられるのは、「市役所ステージ」。階段席から市役所前の広場を見下ろすと、パフォーマーの先に大通りの車や人の流れ、そして広い空が見え、ちょっと不思議な感覚になります。ここでは、いいむろなおきマイムカンパニー、演劇の柿食う客、そしてコンテンポラリーダンスの北尾亘と市民ダンサーなどが登場し、街の喧騒も取り込んだ作品に熱い拍手が送られました。
北尾亘(Baobab) × Shizuokaオリジナルダンサーズ
パフォーマンスを見に集まった観客は、演劇祭の観劇の前後で来られた方はもちろん、静岡で毎年行われている大道芸ファンで「ストレンジシード」も楽しみに来て下さった方、そして何も知らずにふらっと立ち寄ってくださった方など、老若男女さまざま。
木々をわたる風、照りつける太陽、見慣れた街の風景――。路上ならではの要素が、演劇へのハードルを軽々と取りはらい、パフォーマーと観客が一緒になって笑ったり驚いたり。生身の人間がその場に居合わせる「舞台」ならではの時間を、日常のすぐ隣で味わうことができました。
ストレンジシード本日7日まで開催しています。
観覧無料。ぜひお気軽にご参加下さい。
ストレンジシード
http://www.strangeseed.info