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『歓喜の詩(うた)』出演者変更のお知らせ

『歓喜の詩(うた)』ガイドパンフレットに記載されている出演者から一部変更になっております。ご了承ください。詳しくは、演目ページをご覧ください。
また、SPACでも2007年に「Shizuoka春の芸術祭」で上演した『戦争-Guerra』『沈黙-Il Silenzio』に出演し、20年以上にわたって演出家ピッポ・デルボーノさんのかけがえのないパートナーであり、本作への出演を予定されていたボボーさんが、今年2月にお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
これに伴い、ボボーさんは静岡芸術劇場での上演では<声の出演>となります。

ボボーさんとピッポ・デルボーノさんは、1995年にアヴェルサ(イタリア、ナポリ)の精神病院で出会いました。それ以来ピッポ・デルボーノ・カンパニーのメインパフォーマーとして、同時に詩的な存在の象徴として演劇やオペラ、映画など、芸術作品をともに創りあげてきました。


▲ボボーさんとピッポさん

宮城聰コメント(3月19日東京記者発表での発言より)
僕がSPACに来てから13年になりました。2007年に着任してすぐに演劇祭に招聘したのが、ピッポ・デルボーノさんだったんです。彼と僕は同い年で色々なところで非常に共感するし、ライバルという気持ちもある、常に意識している存在なんですね。
その年、彼のたくさんのレパートリーのなかから厳選して、『戦争』と『沈黙』という2作品を上演してもらいました。そして彼が昨年作ったのが『歓喜(の詩)』。
デルボーノさんにとって、ミューズと言ってもいいかな、創作のパートナーでありイメージの源泉であったボボーさんという言葉の話せない俳優がいました。ボボーさんは二十数年施設に入っていて、そこで行われたワークショップでデルボーノさんとボボーさんは出会い、その後デルボーノさんはほとんど施設から奪うようにして、自分のカンパニーのメンバーにしました。そのボボーさんが今年の2月に亡くなりました。デルボーノさんの創作の一つの円環がここで閉じられた、というわけです。
『戦争』『沈黙』そして『歓喜』、これがピッポ・デルボーノというアーティストの大きな輪を示しているのではないか。もちろんこの先デルボーノさんがボボーさんを亡くした後、新たな創作の道に入っていくことを期待しているけれども、ボボーさんと二人で歩んでいたあの道の一つの回顧を、この『歓喜の詩(うた)』という作品で見せてくれると思っていて、それも僕にとっては感慨深いことです。

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