“Compañía Internacional de Flamenco Shoji Kojima” Festival de Jerez 2023 ©Ana Palma
ジャンル | ダンス |
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公演日時 | 5月2日(金)14:00開演 |
会場 | グランシップ 中ホール・大地 |
上演時間 | 60分(予定) |
上演言語/字幕 | – |
座席 | 全席指定 |
作・構成・演出・出演 | 小島章司 |
音楽 | チクエロ |
製作 | 株式会社エストゥディオ コジマ |
Movie
Coming soon!
2016年ノルウェーの首都オスロのオペラハウスのリハーサルルームで、公演に向けてのリハーサルに明け暮れる日々を過ごしていた。その間隙をついて郷土の誇る画家エドヴァルド・ムンクの『叫び』を共演者たちと共に観に行った。
≪生と死への不安感≫が強烈に反映され、内なる叫びを強く放つその作品に触れ、胸がざわついた記憶がよみがえる。
『叫び』は『沈黙』があってこその言葉である。
今までどれほどの『叫び』を聞いただろうか。その反対の『ささやき』や『吐息』も入り交じって迫りくるフラメンコの深淵を垣間見る時間が、どれ程私の舞踊人生に深く染み入ったことか。それは私がフラメンコを創造のテリトリーとして選んだ大きな道義となっている。カラコル、マイレーナ、パケラ、カマロン、フェルナンダ、チョコラーテ……私の魂を奪った≪叫び≫声。
私の心に刻印された先人たちの叫びや甘い囁きをもう1ページ綴ってみたい。
「愛と死」や「不安」、芸術家たちの辿る苦悩の道程、日常に溢れる違和感や不条理をありったけに叫ぶ、それは≪今≫なのだ。
ー 小島章司
小島章司 KOJIMA Shoji
1939年徳島県生まれ。武蔵野音楽大学声楽科在学中にフラメンコと出会う。66年にスペインへ渡り、国立舞踊団等で活躍。76年の帰国後は独創的な作品を次々と発表し、毎年世界各地で公演を行い、85歳の現在もなお現役のフラメンコダンサーとして活動を続けている。
2023年度公演『美は涙の海から』は朝日新聞[回顧2023舞踊部門]にて、舞踊評論家・石井達朗氏[私の3点]に選ばれ高い評価を受ける。また、ダンス・マガジン誌バレエ年鑑2024において、[もっとも印象に残っているダンサー]として舞踊評論家・石井達朗氏、うらわまこと氏、國吉和子氏より選出。最新の国内公演である2024年度『蒼茫』では同誌年鑑2025同部門に、読売新聞編集委員・祐成秀樹氏により選出される。SPACではこれまでに、13年にソロ作品『生と死のあわいを生きて ―フェデリコの魂に捧げる―』にて演劇祭に初参加し絶賛された。18年にはアルゼンチン出身のコンテンポラリーダンサーと共演した『シミュレイクラム/私の幻影』を日本初演。
主な国内での受賞歴:第50回芸術選奨文部大臣賞(舞踊部門)、紫綬褒章、旭日重光章、文化功労者に選出 他