ジャンル／都市名	音楽劇／ソウル
公演日時	5/5（金・祝）12:30、6（土）13:00
会場	舞台芸術公園屋内ホール「楕円堂」
上演時間	95分（途中休憩なし）
上演言語／字幕	韓国語上演／日本語字幕
座席	全席自由
演出・作・音楽監督	パク・インへ
ドラマトゥルク	イ・ギョンファ
製作	パンソリ・アジト・ノレボックス

作品について

朝鮮の民俗芸能パンソリの”群唱”で情感たっぷりに謳いあげる、
家族の再生の神話

一人の歌い手が、太鼓（プク）のリズムに乗せ、独特の節回しで喜怒哀楽を語る朝鮮の民俗芸能「パンソリ」。その若き旗手であり、伝統を取り入れた新しい創作でも注目を集めるパク・インへが、済州島に伝わる〈家の神々の起源譚〉を、6人の“群唱”による叙情豊かな音楽劇に仕立てた。権威的な父、慎ましい母、意地悪な側室、賢く勇敢な末っ子…伝統的な家のあり方を映す神話を、パクは、家族がコミュニケーション不全を乗り越え再生していく物語として昇華する。日本平の森に佇む楕円堂に“神の歌”がこだまする時、私たちは共に笑い語る喜びを思い起こすだろう。

◎会場「舞台芸術公園」へは、無料のチャーターバスをご利用いただけます。詳しくはアクセスページをご確認ください。

あらすじ

ナムソンビは、妻ヨサンと7人の息子たちと貧しい暮らしをしていました。ある日、ジョンサンおじさんが一家のもとを訪れ、オドン島での穀物貿易の仕事を勧めました。7人の息子が作った船でオドン島に向かうナムソンビ。しかし彼は、そこで出会ったノイルジョデに恋をし、全財産を浪費してしまいました。一方ヨサンは、末っ子のノクティセンイのおかげで裕福になりました。ヨサンは夫が3年経っても帰って来ないので、探しに行きました。が、ノイルジョデに騙され、池に突き落とされてしまいました。ノイルジョデはヨサンに化けて家に帰りました。しかしノクティセンイは、彼女が母親でないことに気付きました。正体がばれたことを察したノイルジョデは、7人の息子を殺そうと企みました。そして「自分の病気を治す唯一の方法」だとして、ナムソンビに7人の息子の肝臓を取り出すよう唆し…。

演出家プロフィール

パク・インへ PARK In-hye
パンソリ俳優・作家。国家指定重要無形文化財技能履修者（第5号パンソリ）。伝統芸能よりも創作手段としてのパンソリに注目し、パンソリ一人芝居、チャンググ（韓国の伝統的な歌劇）、ミュージカル、ドラマなど幅広い作品に参加。『パンソリ群唱～済州島神の歌～』は、俳優・作家・音楽監督として活動してきた彼女の初プロデュース作品である。主な作品に『Pilgeyongsa Bartleby』（2016）、ミュージカル『阿娘歌（アランガ）』（2016）、『パンソリ・オセロ』（2017）など。2011年韓国文化芸術委員会次世代アーティスト（AYAF）に選出。12年『The Forest of Anyksciai』がリトアニア国際演劇祭グランプリを受賞。13年月刊誌「AUDITORIUM」の次世代をリードする若手アーティストに選ばれた。

出演者／スタッフ

演出・作：パク・インへ
ドラマトゥルグ：イ・ギョンファ

出演：パク・インへ、ヤン・スンウン、イ・イェリン、ハン・アユン、ファン・ジヨン、イ・ヘウォン、シム・ミリョン、チョ・ボングク

音楽監督：パク・インヘ
舞台美術：パク・ドンウ
照明デザイン：キム・ケニョン
音響デザイン：クォン・テフン
衣裳デザイン：キム・ヨンジン（チャイ・キム）
映像製作：ウ・インジェ
音源：SEO スンシル・アトリウム（済州道無形文化財第13号）
演出助手：イ・ウンチェ
ツアー・マネージャー：ユン・ジンシル
制作：パク・ジェナ、キム・ヒジョン

製作：パンソリ・アジト・ノレボックス

＜スタッフ＞
舞台監督：杉山悠里
舞台：森部璃音、土屋克紀
照明：吉嗣敬介
音響：和田匡史、林哲也
ワードローブ：牧野紗歩

通訳：崔英源（チェ・ヨンウォン）
字幕翻訳：金恵玲（キム・ヘリョン）
字幕操作：庄司楓（在日本大韓民国民団静岡県地方本部）
字幕監修：西尾祥子
制作：内田稔子、入江恭平
制作アシスタント：葉山陽代
シアタークルー（ボランティア）：澤井亨、松本孝則

技術監督：村松厚志
照明統括：樋口正幸
音響統括：澤田百希乃

調査及びワークショップへの助成：ソウル・斗山アートセンター「斗山アートラボ2021」
助成：議政府文化財団、韓国芸術経営支援センター
後援：駐日韓国大使館韓国文化院