私のコロンビーヌ

© Ariane Catton Balabeau

Program Information

ジャンル/都市名 演劇/ジュネーヴ・ルナン
公演日時 5/3(火・祝)14:00、4(水・祝)13:00
会場 静岡芸術劇場
上演時間 80分
上演言語/字幕 フランス語上演/日本語字幕
座席 全席指定
演出 オマール・ポラス
製作 アム・ストラム・グラム劇場、TKM クレベール=メロー劇場
© Ariane Catton Balabeau
© Ariane Catton Balabeau
© Ariane Catton Balabeau

作品について

舞台の魔術師、オマール[Omar]による愛[amor]の賛歌!
ラテンのリズムに乗せ、波乱万丈の人生を切なくユーモラスに語り上げる。

1999年の『血の婚礼』以来、度々SPACに登場し、奇抜無類の舞台にファンも多い俳優・演出家のオマール・ポラスが、その半生を自ら演じ語る。コロンビアの貧しい農家に生まれたオマール少年は、本屋の片隅でニーチェを読み、店主が語る芸術の街パリに憧れを抱く。両親の反対を押し切って海を渡り、パリの地下鉄で無言の人形劇にいそしみ日銭を稼ぐ日々…。恋多きオマール!出会いの人オマール!演劇に導かれた人生、その視線は次第に川を遡上するように過去へと向かう。体からにじみ出るラテンのリズムと逆境に屈しない明るさ、人生の機微を変幻自在に演じ分ける卓越した名人芸に、誰もが幸せのヒントをもらう。

あらすじ

三々五々、観客が集まって来る劇場。この物語の主人公であるオマール・ポラスはそんな客に案内人のように話し掛けながら、その実、すでに物語の中心にいる。コロンビアの貧しい農家に生まれたオマール少年は、「ペンよりも鎌を持て」という父と、教育熱心な母に育てられる。どうにか学校を卒業したものの、何をすればよいのか分からない。誘われるまま入隊した軍も長続きしなかった。そんなある日、街の本屋で偶然手にしたニーチェの著作に深い感銘を受ける。本を買うお金もなく、本屋に通って読むうち店主に気に入られ、パリの文化サロンの話を聞き、憧れを抱くようになる。そして、自らの人生を大きく動かす決断をするのだった。

演出家プロフィール

オマール・ポラス Omar PORRAS
1963年コロンビア生まれ。スイスを拠点に活動する演出家・俳優。南米各地でダンスや演劇を学んだ後、20歳で渡仏。地下鉄で人形劇を上演しながら生活費を稼ぎ、ルコック演劇学校とパリ第三大学演劇科に通う。90年スイス・ジュネーヴ郊外の廃屋をアトリエに改装し「テアトロ・マランドロ」を創立。バリ島、インド、日本をはじめとするアジア演劇の手法やコメディア・デラルテなど多様な演技法を取り込み、独自の演劇スタイルを確立する。静岡での公演は99年シアター・オリンピックスでの『血の婚礼』以来、今回で12回目となる。SPACとの共同制作で『ドン・ファン』(2009年初演)、『ロミオとジュリエット』(12年初演)を演出し、SPAC俳優陣からの信頼も厚い。その他の代表作に『ユビュ王』、『貴婦人故郷に帰る』など。近年はオペラの演出も多く手がけている。07年コロンビア国家功労勲章を受章。14年スイス最高の演劇賞であるハンス・ラインハルト・リング賞を受賞。コロナ禍によるロックダウン中に書かれた、テアトロ・マランドロでの最新作『Carmen l’audition』は、2021年夏に野外で上演された。本作は今夏も、巡回公演が予定されている。

出演者/スタッフ

作:ファブリス・メルキオ
演出・舞台美術・衣裳・出演:オマール・ポラス

演出助手:ドメニコ・カルリ
外部からの視点:アレクサンドル・エテーヴ、フィリップ・カール
作曲:エマニュエル・ナッペイ
音楽監督・ピアノ:セドリック・ペシア
振付コラボレーション:伊藤郁女
小道具:レオ・ピッチレッリ
舞台監督:チンゴ・ベンソン
照明:オマール・ポラス、マルク=エティエンヌ・デスプラン
写真:アリアーヌ・カットン・バラボー

舞台監督:ガブリエル・スクレナー
音響マネージャー:エマニュエル・ナッペイ
照明マネージャー:マルク=エティエンヌ・デスプラン

協力:エマニュエル・リッチ、タニア・ダンブロジオ、イヴァン・シュラッテ

製作:アム・ストラム・グラム劇場、TKMクレベール=メロー劇場

助成
(TKMに対し):ヴォ―州、ローザンヌ市、ルナン市ほか西ローザンヌ自治体、サンドーズ財団、レーナ―ル財団、ヴォー州ロトリー・ロマンド、ミグロ「文化のための1%」、ミシャルスキー財団、カジノ・バリエール財団
(アム・ストラム・グラム劇場に対し):ジュネーヴ市、ミグロ=ジュネーヴ・カルチャー・サービス

<スタッフ>
舞台監督:秡川幸雄
舞台:降矢一美、葉佳欣
照明:樋口正幸、竹澤朗
音響:牧大介、林哲也、大朏実莉
ワードローブ:佐藤里瀬

通訳:石川裕美
字幕翻訳:田ノ口誠悟
字幕操作:阿部幸
字幕監修:西尾祥子
制作:久我晴子、豊島勇士

技術監督:村松厚志
照明統括:樋口正幸
音響統括:澤田百希乃

助成:文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業

後援:コロンビア共和国大使館 コロンビア共和国大使館

プレトーク

劇場2階カフェ・シンデレラにて、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介します。
(各日開演25分前より、参加無料/予約不要)

劇場2F「カフェ・シンデレラ」 特別メニュー

~ KINZABURO「茶っふる」 & 志田島園の新茶 〜
新緑の静岡へようこそ!静岡芸術劇場2Fの「カフェ・シンデレラ」では、演劇祭でも地元静岡のお菓子とお飲み物で皆さまをお迎えします。

GWの静岡は、新茶シーズン真っ只中!今回は、地名もズバリ「茶町(ちゃまち)」にあるKINZABUROさんの人気スイーツ「茶っふる」をご用意 ♪
ふわふわのワッフルに包まれたクリームには、静岡の茶どころ「天竜」「川根」のお茶が使われています。他にも「安倍川」「ほうじ」「イチゴ」の5種類からお選びいただけます(数量限定・お早めに)。
合わせるのは、SPACの呈茶ではおなじみの日本茶インストラクター・大川さんの一押し、オクシズ玉川地区・志田島園さんの新茶です。今年一番!生仕立て、玉川早生の爽やかな香りと味をお楽しみください。新茶は販売もございます。ぜひお土産にもどうぞ。

カフェでは開演25分前より、プレトークもお聞きいただけます。
ご観劇前後のひとときを、ぜひカフェシンデレラでお過ごしください。

そのほか
[ドリンク]
・コーヒー(ホット/アイス)
・紅茶(ホット/アイス)
・ハーブティー各種(ホットのみ)
・100%ジュース(りんご・ぶどう)
・ビール
・グラスワイン(赤・白)
★SPACの会 個人会員/ゆうゆう個人会員は会員証を提示していただくと、コーヒーまたは紅茶(ホット限定)を1杯サービスいたします。

[フード]
・焼き菓子(とらや)各種

注意事項

※本作品の客席最前列はM列です(座席表)。客席最前列と舞台上で発声する俳優との距離は3m以上確保しております。
※出演者は、新型コロナウイルス感染症のPCR検査もしくは抗原検査の陰性結果を得たうえで出演いたします。
※未就学児との入場はご遠慮ください。

関連リンク・ブログ

◎ブログ


「くものうえ⇅せかい演劇祭」
『私のコロンビーヌ』は「ふじのくに⇄せかい演劇祭2020」で上演される予定でしたが、演劇祭そのものが中止に。代わりにオンラインで実施した「くものうえ⇅せかい演劇祭」にもオマールは快く参加してくれました。盟友・宮城とのトークを実施・配信したほか、静岡で過ごした日々の思い出から出発して、コロンビアの思い出、そして『私のコロンビーヌ』の物語へと私たちを誘う8分間のビデオ作品を送ってくれました。

◎トーク企画「くものうえでも出会っちゃえ」
日本語・フランス語/日本語・フランス語・英語字幕あり

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