ふじのくに野外芸術フェスタ2022

ギルガメシュ叙事詩

Program Information

ジャンル/都市名 演劇/静岡
公演日時 5/2(月)18:40、3(火・祝)18:40、4(水・祝)18:40、5(木・祝)18:40
会場 駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
上演時間 未定(120分以内)
上演言語/字幕 日本語上演/英語字幕
座席 全席指定【客席図
台本・演出 宮城聰
翻訳 月本昭男(ぷねうま舎刊『ラピス・ラズリ版 ギルガメシュ王の物語』)
音楽 棚川寛子
人形デザイン 沢則行
製作 SPAC-静岡県舞台芸術センター
『イナバとナバホの白兎』2016年5月
© Y.Inokuma
『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』2015年5月
© E.Nakao
『アンティゴネ』2021年5月 駿府城公園
© M.Hirao

作品について

古代メソポタミアの英雄ギルガメシュ王と親友エンキドゥの壮大な冒険物語が、躍動感あふれる祝祭音楽劇に。
世界的人形劇師・沢則行氏とのタッグで、巨大な森の守り手フンババが駿府城公園に現れる!

フランス国立ケ・ブランリー美術館からの委嘱を受け、宮城聰がSPAC俳優陣と取り組む新作は、古代メソポタミアの冒険物語『ギルガメシュ叙事詩』。粘土板にくさび形文字で刻まれた古代文明の象徴にして現存する世界最古の文学作品で、[ノアの方舟]の原型が見出されたことでも世界を驚嘆させた。そこには紀元前2600年頃に実在したとされるメソポタミア南部の都市国家、ウルクの王ギルガメシュを主人公に、大自然に暮らす親友エンキドゥとの出会いと別れ、自然破壊、そして永遠の生命を求める旅が描かれる。宮城はこれが「口承文芸」であった点を重視し、俳優によるコーラスと生演奏で、叙事詩本来の音楽性を立体的に立ち上げる。さらに今回、チェコを拠点に世界的に活躍する人形劇師・沢則行氏と初めてタッグを組み、舞台全面を覆いつくす巨大な操り人形「フンババ」(レバノン杉を守護する怪物)が空間をダイナミックに変化させ、大小様々な操り人形は太古の空想世界へと誘う。そこで語られるのは自然と人間との関係、そして人間の奢り。4000年の時を超え、現代の私たちに響く壮大な物語がここに始まる。

▼フランス公演の反響やブログ、動画など、作品をより深く知るための関連コンテンツをまとめています。
「ギルガメシュ叙事詩 を知ろう」楽しもう。

あらすじ

暴君として怖れられるウルクの王・ギルガメシュは、無二の親友・エンキドゥと出会い、民に愛される立派な王へと成長する。ある時、二人は都市の建設のためレバノン杉を求め、森へと向かう。巨大で恐ろしい森の番人・フンババが現れ、二人は力を合わせ打ち倒すが、エンキドゥはその罪により命を失ってしまう。ギルガメシュは悲しみから心を病み、死を恐れるようになり、そして永遠の命を求める旅に出るのであった

演出家プロフィール

© KATO Takashi

宮城 聰 MIYAGI Satoshi
1959年東京生まれ。東京大学で演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。14年アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演。アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。19年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

人形デザイン・操演

© Youhei Kubota

沢 則行 SAWA Noriyuki
北海道小樽市出身。1991年にフランス、1992年に文化庁在外研修派遣でチェコへ。以後、プラハを拠点に世界20ヶ国以上で公演、また、チェコ国立芸術アカデミー演劇・人形劇学部を始め、多くの教育現場で講座、ワークショップを行う。ヨーロッパ文化賞「フランツ・カフカ・メダル」授与、EU 文化都市賞など、国際的受賞多数。日本国内では、NHK「みんなのうた」映像制作、「SWITCHインタビュー 達人達」出演、東京オリパラ大会の公式文化プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル~巨大人形プロジェクト『モッコ』」の人形デザイン設計および人形製作操演総指揮を担う。極小から巨大まで、あらゆる人形(=フィギュア)を創造し操演するところから、フィギュアアートシアターの第一人者とされる。

出演者/スタッフ

台本・演出:宮城聰
翻訳:月本昭男(ぷねうま舎刊『ラピス・ラズリ版 ギルガメシュ王の物語』)
音楽:棚川寛子
人形デザイン:沢則行

出演:SPAC/阿部一徳、大高浩一、石井萠水、大内米治、片岡佐知子、貴島豪、榊原有美、桜内結う、佐藤ゆず、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、舘野百代、本多麻紀、森山冬子、山本実幸、吉植荘一郎、吉見亮
/沢則行(操演)、桑原博之(操演)

美術デザイン:深沢襟
照明デザイン:吉本有輝子
衣裳デザイン:駒井友美子
ヘアメイク:梶田キョウコ

舞台監督:山田貴大
舞台監督助手:小川哲郎
音響:澤田百希乃
照明操作:花輪有紀
美術担当:佐藤洋輔、吉田裕梨
美術制作:塚本かな、鈴木里恵
ワードローブ:駒井友美子
字幕操作:大石多佳子

演出補:中野真希
対位法プランナー:寺内亜矢子

芸術局長:成島洋子
技術監督:村松厚志
制作:大石多佳子、高林利衣、入江恭平
文芸:横山義志

宣伝写真:山梨ルリ

製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
主催:ふじのくに野外芸術フェスタ実行委員会

注意事項

◎5/3の公演は託児サービスがございます。4/26までに要予約。詳しくはチケットページをご確認ください。
◎未就学児との入場はご遠慮ください。
◎雨天でも上演いたします。客席では傘をご利用いただけませんので、雨ガッパなどをお持ちください。夕方以降は冷え込みますので、防寒着をご用意ください。

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