私のコロンビーヌ

© Ariane Catton Balabeau

Program Information

ジャンル/都市名 演劇/ジュネーヴ・ルナン
公演日時 4/25(土)21:00・28(火)16:30・29(水・祝)12:00
会場 舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
上演時間 80分
上演言語/字幕 フランス語上演/日本語字幕
座席 全席自由
演出・舞台美術・衣裳・出演 オマール・ポラス
製作 アム・ストラム・グラム劇場、TKM クレベール=メロー劇場
© Ariane Catton Balabeau
© Ariane Catton Balabeau
© Ariane Catton Balabeau

作品について

舞台の魔術師、オマール[Omar]による愛[amor]の賛歌!

1999年の『血の婚礼』以来、度々SPACに登場し、奇抜無類の舞台にファンも多い俳優・演出家のオマール・ポラスが、その半生を自ら演じ語る。コロンビアの貧しい農家に生まれたオマール少年は、本屋の片隅でニーチェを読み、店主が語る芸術の街パリに憧れを抱く。両親の反対を押し切って海を渡り、パリの地下鉄で無言の人形劇にいそしみ日銭を稼ぐ日々…。恋多きオマール!出会いの人オマール!演劇に導かれた人生、その視線は次第に川を遡上するように再び過去へと向かう。体からにじみ出るラテンのリズムと逆境に屈しない明るさ、人生の機微を変幻自在に演じ分ける卓越した名人芸に、誰もが幸せのヒントをもらう。

あらすじ

三々五々、観客が集まって来る劇場。この物語の主人公であるオマール・ポラスはそんな客に案内人のように話し掛けながら、その実、もう物語の支配者として世界の中心にいる――。コロンビアの貧しい農家に生まれたオマール少年は、「ペンよりも鎌を持て」という父と、教育熱心な母に育てられる。どうにか学校を卒業したものの、何をすればよいのか分からない。誘われるまま入隊した軍も長続きしなかった。そんなある日、街の本屋で偶然手にしたニーチェの著作に深い感銘を受ける。本を買うお金もなく、本屋に通って読むうち店主に気に入られ、パリの文化サロンの話を聞き、憧れを抱くようになる。そして、自らの人生を大きく動かす決断をするのだった。

演出家プロフィール

オマール・ポラス Omar PORRAS
1963年コロンビア生まれ。スイスを拠点に活動する演出家・俳優。南米各地でダンスや演劇を学んだ後、20歳で渡仏。地下鉄で人形劇を上演しながら生活費を稼ぎ、ルコック演劇学校とパリ第三大学演劇科に通う。90年スイス・ジュネーヴ郊外の廃屋をアトリエに改装し「テアトロ・マランドロ」を創立。バリ島、インド、日本をはじめとするアジア演劇の手法やコメディア・デラルテなど多様な演技法を取り込み、独自の演劇スタイルを確立する。静岡での公演は99年シアター・オリンピックスでの『血の婚礼』以来、今回で12回目となる。SPACとの共同制作で『ドン・ファン』(09年初演)、『ロミオとジュリエット』(12年初演)を演出し、SPAC俳優陣からの信頼も厚い。その他の代表作に『ユビュ王』、『貴婦人故郷に帰る』など。近年はオペラの演出も多く手がけている。07年コロンビア国家功労勲章を受章。14年スイス最高の演劇賞であるハンス・ラインハルト・リング賞を受賞。

トーク

◎プレトーク:各回、開演25分前より

出演者/スタッフ

作:ファブリス・メルキオ
演出・舞台美術・衣裳・出演:オマール・ポラス

演出助手:ドメニコ・カルリ
外部からの視点:アレクサンドル・エテーヴ、フィリップ・カール
作曲:エマニュエル・ナッペイ
音楽監督・ピアノ:セドリック・ペシア
振付コラボレーション:伊藤郁女
小道具:レオ・ピッチレッリ
舞台監督:チンゴ・ベンソン
照明:オマール・ポラス、マルク=エティエンヌ・デスプラン
写真:アリアーヌ・カットン・バラボー

協力:エマニュエル・リッチ、タニア・ダンブロジオ、イヴァン・シュラッテ

製作:アム・ストラム・グラム劇場、TKMクレベール=メロー劇場


助成(TKMに対し):ヴォ―州、ローザンヌ市、ルナン市ほか西ローザンヌ自治体、サンドーズ財団、レーナ―ル財団、ヴォー州ロトリー・ロマンド、ミグロ「文化のための1%」、ミシャルスキー財団、カジノ・バリエール財団
助成(アム・ストラム・グラム劇場に対し):ジュネーヴ市、ミグロ=ジュネーヴ・カルチャー・サービス

字幕翻訳:田ノ口誠悟
制作:内田稔子

注意事項

未就学児との入場はご遠慮ください。

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