5/6(金)~8(日)に舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」にて上演した『アリス、ナイトメア』。
舞台上にぽつんと置かれたベッド一台だけの簡素な舞台装置が、さまざまな仕掛けとプロジェクターの映像効果を借りて次々と変容していく様子に、衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか?
本作の観劇レポートを、シアタークルーの久保田雄介さんが寄せてくださいましたので、ご紹介いたします!
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当日の朝は生憎の小雨模様。天気もこれから始まる悪夢(ナイトメア)を予兆している様で、朝からなんだかソワソワしてきます。
舞台はBOXシアター。
今回の演劇祭の中では、最も小規模な舞台かと思います。
小規模だからこそ、演者と観劇者の関係が近く、会場全体に一体感が生まれます。BOXシアターならではの特別で唯一無二な空気感があり、作品をより深い次元まで進化させてくれる、そんな舞台です。
公演前にはプレトークが行われました。クルーレポートで、シアタークルーの松浦康政さんがプレトークに関する素敵な記事を書いて下さいましたが、やはりプレトークを聞いてから観劇する事をオススメします!今回改めて実感しましたが、お得な情報がたっぷりで、観劇前のワクワク感も増し、作品に対する想いも深まります!
プレトークについての詳細は、松浦さんのクルーレポートを参照して下さい。
シアター内に一歩足を踏み入れると、暗闇の中にキュウリパックをした女性がすでにベッドで寝ており、いきなりギョッ!とさせられます。え?!もう悪夢始まってるの?!笑
ある日、なかなか寝付けない女性が、ベッドの上でとんでもない事になっていく訳ですが、この狭い空間設定で、しかも1人で!あそこまで奥深い表現が出来るものかと衝撃を受けました。ベッドの上なのに、ベッドの上ではない、とても不思議で謎めいた光景を目の当たりにしました。
全体を通してホラー映画を観ている感覚に近く、ホラー映画が苦手な私にとっては、常に緊張感を強いられましたが(笑)。BOXシアターと作品の相性も良く、作品をより味わい深いものへと昇華させている印象も受けました。
観劇後にBOXシアターから出ると、気持ちのいい晴天!皆さんもここでようやく悪夢から目が覚めたかと思います(笑)
観劇後、無性にキュウリが食べたくなった事は言うまでもありません(笑)
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