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【三代目、りちゃあど】たきいみきによる稽古レポート

野田秀樹作、オン・ケンセン演出『三代目、りちゃあど』。
SPAC俳優のたきいみきを含め、
日本・シンガポール・インドネシアの3ヶ国の俳優が出演する本作は
今回の静岡公演が世界初演となります。
現在、インドネシアのバリ島での稽古に参加しているたきいから、現地のレポートが届きました!

* * * * * * 

すらまっぱぎ!暖かいを通り越してあっついバリよりお届けします。
本当に、暑いです。地元のお人が「今日は暑い」っていうくらい、暑いです。

3月4日にバリ入りをした『三代目、りちゃあど』チーム。
成田空港で、中村壱太郎さん、久世星佳さん、江本純子さん
東京芸術劇場のスタッフの皆様と初顔合わせ。

7時間半のフライトを経て、バリにてジャワ島から参加のヤヤンさん、
バリ島在住のチャポンさん(=イ・カデック・ブディ・スティアワンさん)
そしてシンガポールから参加のジャニスさん、演出のオン・ケンセンさんと合流。

「なぜゆえ、バリで稽古?」
そう思ったのは私だけではないはず。

でも、翌朝起きて窓の外を見ると!

ふ、ふ、ふ…、富士山???

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アグン山という活火山で、3000mちょっと、周りに温泉が湧き、
聖なる山と信仰されている…

すごい!まさに、ふじのくに⇄せかい演劇祭!

なんだか、もうすでにわくわくするスタートとなりました。

3月5日の稽古初日にケンセンがこんなことを話してくれました。

「3月9日はニュピと言われるバリ島の新年にあたります。
バリの人々はその日、食事をとらず、電気もつけず、家の中で静かに瞑想をするのです。
神聖な日で、空港もクローズします。観光客が一番いない時期です。
そこにある神秘性を共有して作品を作りたいのです。
だからみなさんも、食事はしてもいいですが、電気はつけないでください。」

その後、その日の夜8時頃、茂山童司さん到着。
到着と同時に、夕方のスコールの影響で、停電発生。

童司さんが現れると同時に(シャレじゃありません)まっくらやみに。
顔が見えない中で、はじめまして~とご挨拶。
でもまったくあいさつの意味がありません。
「改めて翌日」、「もってるねぇ、童司さん」、「蚊に刺されたけどそんなに痒くないね~」と
みんなでお話ししながら暗闇の中各自お部屋に戻りました。

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▲ 停電のため、台本を読むのもキャンドルの明かりで。

* * * * * * 

本作品でいったいどんなコラボレーションが生まれるのか、
皆様どうぞお楽しみに。

4月3日に開催される、茂山童司さんによる狂言ワークショップも現在ご参加受付中です。
20名様の定員で先着順でご案内しておりますので、
どうぞお早目にお申し込みください!
※ワークショップの詳細はこちら (「関連企画」欄をご覧ください)

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野田秀樹 作  国際共同制作
『三代目、りちゃあど』
作:野田秀樹 演出:オン・ケンセン
4/29(金・祝)~5/1(日) 静岡芸術劇場
☆公演の詳細はこちら
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