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【レポート】ふじのくに⇄せかい演劇祭キックオフミーティング

先日開催した「ふじのくに⇄せかい演劇祭」のキックオフミーティング。
演劇祭を一緒に創り上げる人たちが集い、大いに盛り上がりました!

キックオフミーティングに参加してくださったシアタークルーの岩橋くるみさん、久保田雄介さんが、素敵なレポートを寄せてくださいましたので、ご紹介いたします!

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ふじのくに⇄せかい演劇祭2016のキックオフミーティングに4月9日、行ってきました!
キックオフミーティングとは、SPACの俳優、スタッフ、シアタークルー、そしてストレンジシードやみんなのnedocoプロジェクトといった関連企画の関係者などが集まる、演劇祭の決起集会です!

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会場は、「これから演劇祭が始まるんだ!」というまるでいっぱいに膨らんだ沢山の花のつぼみが、一斉に開こうとする、まさにその瞬間のような高揚感とワクワク感に満ちていました!そして、様々な方が、演劇祭はもちろん、街のあちこちで花が咲くように展開していく、沢山の素敵なプロジェクトについて愛をこめて熱くお話ししてくださいました!

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ある方の言葉の中に、「演劇は世界の窓」という表現がありました。その「窓」という言葉が印象に残りました。演劇だけでなく、多彩なパフォーマンスやイベントといった「新しい窓」から「新しい世界」がのぞけると考えただけで、とっても素敵なことだと思いませんか?「新しい窓」から、自分の住む街がいつもと全然違って見えたら、とても楽しそうです!
GWには、皆さんもぜひぜひ劇場でそして街で、新しい世界に出会ってみてください!

また、今回のキックオフミーティングでは、ふじのくに⇄せかい演劇祭2016で上演される、宮城聰SPAC芸術総監督の新作『イナバとナバホの白兎』の舞台稽古を少しだけ、見学させて頂きました!

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「いなばの白うさぎ」という昔話は、小さいころ絵本で読んだおぼろげな記憶がありました。記憶にあるのは「絵本の中の昔話」という優しい絵のついた物語。しかし、今回の舞台は優しい、という言葉をはるかに超えていました。

「神話」が目の前に現れたようでした。

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「神話」そのものが昔のものではない、目の前で、たった今起こっている出来事のようであり、しかし、妙に現実味がない。

まるで、何もない世界から、言葉が湧き上がってくる、そして、ざわざわとした、原始の自然の中に、人の営みが徐々に形をなして生まれてくる、まさにその瞬間に立ち会っているようです。

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徹底的な非日常の、決定的な瞬間に立ち会っている、といったところでしょうか。

「ふじのくに⇄せかい演劇祭」というタイトルのとおり、世界と静岡がまさにつながる演劇祭であり、『イナバとナバホの白兎』は、世界とつながる中で、全ての文化の原点に共通の物語が存在する、という認識をもつことについても考えさせてくれそうです。

私達の文化の原点として創造された神話を、またこの作品が将来「神話」となる原点としてのこの作品を最初から最後まで見たい、と思いました。

SPACシアタークルー 岩橋くるみ

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先日9日に静岡芸術劇場にて、キックオフミーティングが開催された。
このミーティングはSPACスタッフ、俳優、演劇祭に関わる企業の方々、そして私たちシアタークルーが一同に会し、演劇祭の成功を祈願し、全員の気持ちを一つにする決起集会である。

SPACスタッフの挨拶に始まり、アイスブレイクでは演劇祭のテーマソングに合わせて皆で振付を踊り(もちろん、すぱっくんも登場!)、各参加企業の方々のご挨拶、そして宮城聰芸術総監督の最新作『イナバとナバホの白兎』の舞台稽古見学で締めるという贅沢な内容。

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ミーティング中、特に印象に残った言葉がある。乾杯の挨拶でフェスティバルgardenを運営される柚木さんのご挨拶の中に「地方にいながらも世界を意識出来るのはSPACがあるから」と仰っていた。僕自身産まれも育ちも静岡だが、世界を意識する機会はほとんどなかったように思う。しかし、今回のせかい演劇祭は文字通り、世界5大陸から素晴らしい演劇が静岡に結集することになる。静岡にいながらも、世界と繋がる事ができる大変貴重な機会である。世界を意識しない方が難しくなるのではないだろうか。この地に産まれたこと、この地にSPACがあること、この恵まれた環境に感謝すると共に、シアタークルーの一員として、演劇祭の素晴らしさをあらゆる世代に広く伝えたいと強く感じた瞬間だった。

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また、宮城聰芸術総監督の言葉に「現代社会は自分とは異なるものを、排除するようなところがある。演劇祭を通じて、多様性を楽しんでほしい」と仰っていた。これは僕自身も日常生活の中でよく感じる思いであり、言語化された宮城氏の言葉を聞き、演劇祭の前後とでは世の中に良き変化が起きるのでは?と不思議と確信に近い感情まで芽生えた。
宮城氏の想いがあらゆる世代に届き、演劇祭が多様性を楽しむきっかけになればと願ってやまない。

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静岡が世界と繋がる日までもう間もなく。
ワクワクとドキドキが交錯するこの期間もまた、良き味わいがあると感じる今日この頃。

キックオフMTG集合写真

SPACシアタークルー 久保田雄介

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さあ、演劇祭開幕までいよいよあと10日です!!

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ふじのくに⇄せかい演劇祭2016
4月29日(金・祝)~5月8日(日)
静岡芸術劇場/舞台芸術公園/駿府城公園
https://festival-shizuoka.jp/2016/

★5/3はチケット完売!良い席はお早めに。
SPAC新作『イナバとナバホの白兎』
5月2日(月)、3日(火・祝)、4日(水・祝)、5日(木・祝)各日18:30
駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
https://festival-shizuoka.jp/2016/program/inaba-to-nabaho-no-shirousagi/

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