演劇祭2日目となる4/30。
八十八夜を前に(今年の八十八夜は5/1です)、静岡の風物詩「お茶摘み」を、舞台芸術公園BOXシアター前のお茶畑で行いました!空は雲一つなく晴れ渡り、絶好のお茶摘み日和♪
例年より多くの方が集まり・・・、皆さん気合十分!!
まずは公園内のお茶畑を管理してくださっている牧野さんから、お茶摘みのコツをレクチャーいただきます。
皆さん、「一芯二葉(いっしんによう)」という言葉、聞いたことがありますか?
お茶の木の枝は、先端に「芯」があり、そこから下へと互い違いに葉がついています。「芯」は、まだ葉が開いていない「芽」の状態の葉。芯と、その下の2枚の葉の部分を「一芯二葉(いっしんによう)」と言って、生まれたてで、とっても柔らかい部分です。まだ若く、紫外線をあまり浴びていないので、渋みのもととなるカテキンが生成されておらず、甘みの強いおいしいお茶になるんです!
この「一芯二葉」を摘み取るわけですが、摘み取る時も、爪でつぶさないよう「折る」と渋みがない美味しいお茶に仕上がるそうです。
さあ、茶ビクを腰に下げ・・・、いざ茶畑へ!!
家族同士、友達同士、話ながらも手は止めません。30分間、必死にお茶を摘み取ります。
そして1回目の計量。
「1回の計量で8㎏が目標」とのことでしたが、8㎏には届きません・・・。30分摘んでも、この程度・・・。がっかりしつつも、次こそは、と気合を入れ直し、再び茶畑へ!
このちょっぴりしか取れない一芯二葉でつくる新茶は、とっても贅沢なお茶なんですね。
途中計量を4回挟み、2時間ほどひたすらお茶を摘み続けました。
摘んだお茶は、後日製茶して参加者の皆様のお手元に郵送いたします。楽しみにしていてください!
お茶摘みの終了と前後して、『It’s Dark Outside おうちにかえろう』の受付がスタート。
本作は、2012年の演劇祭で上演された『アルヴィン・スプートニクの深海探検』で観客を虜にしたティム・ワッツさんの作品。認知症のおじいさんが想像している世界と心のさまよいを、台詞なしに演技や人形、アニメーションを駆使して切なく幻想的に、時にユーモラスに描いています。
見知らぬ男に追われながらの大冒険に旅立つおじいさん。旅のお供には愛用のテント。テントは時におじいさんを乗せて荒野を駆け抜け、時に安心して眠れる場所を提供します。でも、おじいさんはテントの記憶すら無くしてしまい・・・。切なくて、切なくて、涙がこぼれそうになり・・・でも隣の人に涙を見られるのも何となく恥ずかしくて思わずハンカチで目頭を押さえました。
超高齢社会に突入した日本において、認知症は大きな社会問題となっており、ともすれば認知症の方を、経済活動に寄与しないと厄介者扱いする風潮すら感じることも。でも、認知症の方はその方なりの素敵な世界を持っている・・・、本作は「認知症」や「老い」についてもっとポジティブに考えるきっかけになりました。
なお、介護民俗学を提唱し、沼津市にあるデイサービス「すまいるほーむ」の管理者・生活相談員として日々介護の現場で様々なお年寄りと向き合っている六車由美さんの寄稿は必読です!
静岡芸術劇場では、『三代目、りちゃあど』の2日目の公演が行われ、終演後はオープニングパーティーを開催。『三代目、りちゃあど』『It’s Dark Outside おうちにかえろう』の出演者やスタッフ、お客様、シアタークルー、SPACスタッフが出席し、交流を楽しみました。
そしてそして・・・5/3、4に公演を行う『ユビュ王、アパルトヘイトの証言台に立つ』のカンパニーメンバーが、深夜23時半過ぎ静岡に到着しました!
木炭素描をコマ撮りにした「動くドローイング」と呼ばれるアニメーションで知られる現代アートの巨匠ウィリアム・ケントリッジ。彼の舞台作品としては、このたびの公演が日本初上陸となります。2014年渋谷ヒカリエで上演された『War Horse~戦火の馬~』の等身大の馬のパペットで、大きな話題となったハンドスプリング・パペット・カンパニーの精巧な人形と巧みな人形操作にもご注目ください。こちらの公演、お席にはまだ若干の余裕がございますので、ご予約はお早めに!!
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ふじのくに⇄せかい演劇祭2016
2016年4月29日(金・祝)~5月8日(日)
静岡芸術劇場/舞台芸術公園/駿府城公園
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