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【5/2 演劇祭レポート】在日外国人&海外メディア視察ツアー

今年の演劇祭では、演劇をひとつの目的とした観光誘客を図るため、在日外国人を対象としたモニターツアーを実施しました。モニターの他、外国人用旅行誌メディアやマレーシアのTVメディアもツアーに参加。『三代目、りちゃあど』『イナバとナバホの白兎』の観劇に加え、静岡市内の観光名所を1泊2日で回りました。

ツアー2日目となる5/2は、久能山東照宮を見学した後、舞台芸術公園へ。

公園内のお茶畑でお茶摘み体験をしました。

先日4/30のお茶摘み体験でもお世話になった牧野さん(公園内のお茶畑を管理してくださっています)からレクチャーいただき、茶びくを付けて、いざお茶摘み開始!!

と・・・お茶摘み、というよりお茶畑そのものが物珍しいらしく・・・、お茶畑でおもしろ動画の撮影がスタート!マレーシアのTVメディア(バラエティ番組の制作クルーだそうです)は、番組内に「お茶摘み競争コーナー」を急遽つくり、撮影をはじめました!!

何とも自由なお茶摘みですが(笑)、静岡の初夏の風物詩を満喫していただけたようです。

お茶摘み体験の後は、静岡浅間神社に移動。宮司さんのご案内で境内を見学しました。

「おせんげんさん」として静岡市民に親しまれている静岡浅間神社ですが、実は「神部(かんべ)神社」「浅間(あさま)神社」「大歳御祖(おおとしみおや)神社」の三社の総称。境内には他にも4社が鎮座しているそうです。

「神部神社」の御由緒は、なんと約2100年前にまでさかのぼり、この地方最古の神社だそう。そしてこの神社の主祭神は・・・、大国主命(おおくにぬしのみこと)!!『イナバとナバホの白兎』第一幕の主人公です。観劇前にお参りするのにふさわしい神社ですね。

拝殿は国指定重要文化財で「浅間造り」と呼ばれる神社建築としては特殊なつくり。伊勢神宮や出雲大社を思い浮かべると、屋根の両端の所で交差し高く突き出ている部分「千木」がありますよね。浅間神社の拝殿には、この千木が無いんです。そして、建物の高さ約25mは、全国の神社建築の中では最も高い建物だそう(出雲大社はこの千木を入れて約25m)。徳川家の厚い崇拝があったからこそ、の豪華さです。

拝殿の中も、狩野派の絵師による色鮮やかな天女の絵や彫り物で埋め尽くされています。

ひとつひとつの彫刻の繊細さと色彩に見入っていると・・・、あれは兎・・・?あちらは鼠・・・??大国主命を祀る「神部神社」の拝殿ですので(なおこの拝殿は、「浅間神社」の拝殿でもあります)、なんと彫刻も大国主命ゆかりのモチーフなんだそうです!第一幕「イナバ編」に大国主命と兎、鼠とのエピソードが登場しますので、どうぞお楽しみに!

拝殿からではなく、一般の人は普段入れない社殿の前まで入れていただき、大国主命に一番近い場所で、公演の成功を祈ります。


※社殿の外観。右が「神部神社」左が「浅間神社」です。

さあ、身を清めて準備万端!『イナバとナバホの白兎』上演会場の駿府城公園に向かいます。

この日はGW狭間の平日にも関わらず、上演初日ということもあり、満員御礼!

SPAC芸術総監督・宮城聰による前説スタートと同時に、地謡を担当する俳優たちが静かに舞台にあがります。心地良い緊張に包まれる中、客電が落ち・・・いよいよ開演!

第一幕の「イナバ編」、第二幕の「ナバホ編」は仮面劇。「ナバホ編」の仮面は顔の倍以上の大きさもあり、前が見えず、とても大変だそう・・・。それぞれの仮面の表情の違いや大きさにも、ぜひご注目ください!

そして第三幕は、SPACがオリジナルで創造した物語。「いなばの白うさぎ」とナバホ族の神話の要素を抽出し、俳優たちが議論を積み重ねて紡ぎあげた、生命の理・人の営みをあらわす壮大な神話です。仮面は用いず、衣裳や用いる小道具もシンプルかつ最小限。俳優たちの身体の細かい動き、筋肉の緊張なども際立ちます。また、シンプルな分、観る側の私たちの想像力に委ねられているお芝居、とも言えるのではないでしょうか?

「にぎやかな祝祭音楽劇」のうたい文句どおりの大団円に、お客様のボルテージも最高潮!

在日外国人&海外メディアツアーの皆様も大満足のご様子でした。(海外の方も楽しめるよう、英語字幕がございますので、ご安心ください!)

今回は外国人対象のモニターツアーでしたが、国内からの方も、「単に観劇だけして慌ただしく日帰りで帰る」のではなく、たまには一泊して、一年で最も美しい初夏の静岡を満喫してみませんか?
「でもお金もないし・・・」という方のために、地域のお寺や自治会館が演劇祭期間限定でゲストハウスになる「みんなのnedocoプロジェクト」もございます。今年は既に申し込みは締め切られておりますが、来年以降ぜひご検討ください!

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★『イナバとナバホの白兎』は全公演完売いたしました!!
キャンセル待ちのお申し込み:SPACチケットセンター TEL.054-202-3399 (10:00~18:00)

★『イナバとナバホの白兎』が上演される5/2~5、公園内にはアートなオープンカフェ「フェスティバルgarden」が出現。軽食やスイーツ、地ビールや自家焙煎珈琲などのドリンク類も充実しており、観劇前の腹ごしらえにはピッタリです♪開演30分前より、SPAC俳優・永井健二によるプレトークもございますので、ぜひお立ち寄りください。
https://festival-shizuoka.jp/2016/event/festival_bar-festival_garden/

★【同時開催】ストレンジシード
演劇、ダンス、大道芸などなど・・・多彩なパフォーマンスをご覧いただけます!
https://festival-shizuoka.jp/2016/event/strangeseed/https://festival-shizuoka.jp/2016/event/strangeseed/

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