こんにちは。『寿歌』キャラクター紹介ブログ第三回目では、春日井一平が演じる、謎の男・ヤスオをご紹介します。
実名は「ヤソ」といい、漢字で書くと「耶蘇(やそ)」になります。この言葉は、「イエス(Jesus)」の中国音訳語で、
「イエス・キリスト」、また「キリスト教およびキリスト教徒」を意味する言葉だそうです。
「蘇(よみがえ)る」という言葉が入っていますが、復活したのか、タイムスリップしてきたのか、
ゲサクとキョウコの前に突然「ヌッ」と現れます。
▲前:ヤスオ、後ろ左:ゲサク、後ろ右:キョウコ
ヤスオの特技は、名づけて「物品引き寄せの術」!
物品、例えば干し芋や米粒など何でも、元さえあれば手品のようにゾロゾロと増やせてしまいます。
▲ヤスオの「物品引き寄せの術」のポーズ
この特殊な能力があれば、ゲサクとキョウコにとっても食ベ物の当てができ、好都合。
行く方向も同じということで、二人の旅に迎え入れられました。
コンビからトリオになり、旅路はさらに賑やかになります!
▲ ヤスオの大ボケにずっこけるゲサクとキョウコ
▲ キョウコの「乞食踊り」を真似して一緒に踊るヤスオ
サービス精神たっぷりに芸を披露する三人でしたが、
サービス品としてお客に配ったロザリオ(十字架のついた首飾り)に雷が落ち、
お客に責められ、一座はピンチに追い込まれていきます。
そんな中、瀕死の重傷を負うゲサクでしたが、
ヤスオはキョウコと一緒にゲサクの生き様の果てにそっと寄り添い…。
▲ ゲサクが語る寓話(キツネとクマとウサギの話)に耳を傾けるヤスオ
この後、まだもうひと展開待っていますが、続きは劇場でどうぞ!
最後に春日井一平から一言。
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この世界に突如現れたヤソ(ヤスオ)。
一見浮浪者のような、それでいて尊い存在のような、
でもただの人間みたいだったりして。
ゲサク・キョウコと出会い、
一時、共に旅をする中で、変化するヤスオ、
変わらず側に寄り添うヤスオを、
感じて頂けたらなぁと思います。
この時期、夜の野外劇場はまだ寒いです。
普通の方は「裸同然」の格好では過ごせませんので、
是非暖かい格好でお越し下さい。
お待ちしております。
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▲ 舞台美術・カミイケタクヤさんによってヤスオの背中に傷跡が刻まれます
(3月末『寿歌』愛知公演、開演前の楽屋の様子)
防寒対策もどうぞお忘れなく☆
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愛知県芸術劇場・SPAC共同企画
『寿歌(ほぎうた)』
演出:宮城聰、作:北村想
美術:カミイケタクヤ、照明:木藤歩
出演:SPAC/奥野晃士、春日井一平、たきいみき
【静岡公演】
日時:2018年4月28日(土)、30日(月・祝)各日18:15開演
会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」
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*『寿歌』公式サイトはこちら
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